趣里主演作が期待以上だったワケ。ラストの大逆転に衝撃…空港ドラマの新たな傑作誕生か?『大空港〜GATE24〜』第1話レビュー

趣里が主演を務めるドラマ『大空港~GATE24~』(テレビ朝日)が放送中。本作は、国際犯罪が巧妙化・深刻化の一途をたどる中、チーム「GATE24」が、トラブルを防ぎ日本の平和を守る痛快エンターテインメント。今回は、第1話のレビューをお届けする。(文・苫とり子)【写真】趣里扮するニューヒロインが誕生! 貴重な未公開カットはこちら。『大空港〜GATE24〜』第1話劇中カット一覧
空港は、人や物資が行き交う交通の拠点であると同時に、出入国管理や検疫、テロ対策などを通じて国内の安全を守る極めて重要な砦とも言える。

 7月23日にスタートした趣里主演の『大空港〜GATE24〜』は、税関や入管、検疫の垣根を超えて結成された内閣直属のスペシャルユニット「GATE24」の活躍を描く物語。

 単なるお仕事ドラマではない。税関職員や入国審査官をはじめとするスペシャリストたちが人やモノのわずかな違和感を嗅ぎ取り、日本に持ち込まれる国際犯罪を水際で防いでいく痛快エンターテインメントだ。

 基本的に1話完結のドラマで、初回放送では、GATE24のメンバーが日本で暗躍する海外の人身売買組織の逮捕に貢献した。

 GATE24が担当するブースにやってきたザファリア連邦国出身の夫婦。2人は日本へ来る前にベトナムに立ち寄っていたが、現地の審査で入国を拒否されていた。

 そこでGATE24は人とモノの両面から2人を取り調べ、入国させるべきか否かを判断することになる。

 その中で発揮されるのが、主人公である税関職員・森万智(趣里)の類まれな能力だ。
入国審査官の早見圭一郎(眞栄田郷敦)が夫婦から話を聞く間に、同じく税関職員の松山篤志(板垣李光人)と荷物を調べることになった万智は、すぐさま2人が結婚祝いでもらったという人形に目をつける。

 さらには人形の腕がセマフォア信号(手旗信号)になっており、「EM(エマージェンシー=緊急事態)」を訴えていることに気づくのだ。

 その前には、ある外国人が持ち込んだスーツケースのタイヤが異様に冷えていることに違和感を持っていた。

 結果、その外国人は金塊をスーツケースに隠して密輸しようとしていたことが判明する。

 圧倒的な観察眼と、世界の文化・慣習や物品などに関する幅広い知識。それこそ万智の持つ価値であり、毎回事件解決の鍵になっていきそうだ。

 面白いのは、そんな万智が良い意味で“主役然”としたキャラクターではないこと。

 同じくテレビ朝日木曜劇場の『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の大門未知子(米倉涼子)や、『緊急取調室』の真壁有希子(天海祐希)のように、カリスマ性や敏腕感が溢れる女性でもない。

 どちらかといえば、いつもは影に隠れているが、ここぞという時に前に出てきてサラッとすごいことをやってのけるタイプだ。

 趣里といえば、過去にも『ブラックペアン』(TBS系)や『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)で有能キャラを演じているが、万智は彼女たちのようにとりわけクールでも変わり者でもなく、ほんわかしていて周りとも普通にコミュニケーションを取る。

 一方で、税関職員になる前に何をしていたのか、なぜGATE24の生みの親である杉原美都里(松雪泰子)を慕っているのかなど、まだ多くのヴェールに包まれている万智。

 そんなある意味不思議な役柄を趣里は絶妙なバランスで成り立たせ、視聴者の興味を引いていた。

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