日本政策投資銀行が融資金をだまし取られた事件で、警視庁は22日、同行から株式取得代金として20億円を詐取したとして素材メーカー「環境経営総合研究所」(破産)元代表取締役の松下敬通容疑者(72)(東京都世田谷区代沢)を詐欺容疑で再逮捕した。同庁は松下容疑者が2022年以降、決算書を粉飾する手口で同行から計約47億円を詐取し、会社の運転資金に充てたとみている。
発表によると、松下容疑者は同年11月~23年3月、製品の生産ラインへの設備投資を行うとのうその計画を示した上で、良好な経営状況に取り繕った虚偽の決算書を提出するなどし、同行から株式取得代金として20億円を出資させてだまし取った疑い。
同社は30年前に設立され、プラスチックの代替品となる合成樹脂素材の製造で注目された。決算書の粉飾は約20年間続いていたとみられ、同行に提出された22年の決算では、年間売上高を実際の数十倍に水増ししていたという。
松下容疑者は23年11月~24年1月、同行から融資金約11億円を詐取したとして、今月1日に同容疑で逮捕された。東京地検は22日、同容疑について処分保留とした。