沖縄県内の空き家から少年らが持ち出した多額の債券を買い取り、金融機関をだまして現金1億270万円を受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反や詐欺などの罪に問われた南風原町の塗装業の被告(28)の初公判が15日、那覇地裁で開かれた。被告は起訴内容を認めた。【写真】1億円が持ち出されたとされる空き家
検察側は「金欲しさに犯行に及び、莫大(ばくだい)な利益を享受した。刑事責任は極めて重大だ」と述べ、拘禁刑7年、罰金400万円を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、結審した。判決は9月3日。
検察側の冒頭陳述などによると、被告は少年が空き家から盗んできた時価計1億370万円相当の債券32枚を、盗品と知りながら計55万円で買い取った。その後、都内の金融機関で債券31枚を4回に分けて換金し、計1億270万円をだまし取ったとしている。
検察側によると、詐取した現金で被告と元妻が購入した物は、特定できた分だけで車やブランド品など計680万円以上。逮捕後の被告名義の預金口座残高は1483円だったという。
被告人質問では、現金の使い道について弁護側と検察側の双方が確認。被告は約3千万円を借金の返済に充てたほか、友人らに3千万円ほどを貸し、残り約4千万円は飲食やギャンブルに使ったと説明した。検察官から「事件から逮捕まで1年もたっていない。お金は残っていないのか」と問われると「本当に残っていない」と釈明した。
被告からの被害弁償は一切されていないという。「いろんな人に迷惑かけて本当に申し訳ない。銀行側に一生かけて弁済していく」と述べた。