詐欺団が集合住宅の宅配ボックス悪用、対面せずに被害金を受け渡し…容疑で41歳男を再逮捕

集合住宅の宅配ボックスを悪用して特殊詐欺の被害金を回収したなどとして、警視庁が住所不定、無職の男の被告(41)(組織犯罪処罰法違反で公判中)を詐欺容疑で再逮捕したことがわかった。今月逮捕された別の詐欺グループも、同様に被害金の受け渡しに使っていた疑いがあり、同庁が警戒を強めている。
コロナ禍を機に設置が増えた宅配ボックスを巡っては近年、防犯カメラがない場所を中心に詐欺グループに利用される事例が相次いでいる。同庁は、カメラを備えた駅のコインロッカーなどを避け、対面せずに現金を受け渡しできる場として使っているとみている。
捜査関係者によると、被告は昨年8月、息子を装って東京都内の80歳代女性から現金800万円を詐取した疑い。逮捕は8日。
被告は、練馬区の集合住宅内の階段下に設置された宅配ボックスから、受け子が女性から受け取って入れた800万円を回収していた。宅配ボックスは外部から出入りが自由な場所にあり、被告は防犯カメラがないことを確認した上で、事前に受け子への報酬5万円を入れ、解錠用の暗証番号を秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で伝えていたという。
同庁は別の特殊詐欺事件で、受け子とされる男4人も逮捕。被害金計約1億1200万円の多くが練馬、板橋、中野各区や埼玉県和光市の十数か所の宅配ボックスに入れられていた。一部で被告が回収に関与していたという。
窃盗容疑などで逮捕された別の詐欺グループの中国籍の男2人は、2024年8月以降、都内や横浜市の現金自動預け払い機(ATM)で現金を不正に引き出した後、江戸川区の複数の集合住宅にある宅配ボックスに入れていたとみられている。

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