米オハイオ州で6月30日(現地時間)、日本で言うと約8畳の広さに相当する約3.5メートル四方の部屋に監禁されていた16人の子どもが救出された。事件現場について「家畜よりもひどい」といった悲惨な状況が報じられてる。【実際の写真】16人の子どもが監禁されていた家
事件が発覚したのは、オハイオ州ヴィントン郡ハムデンの人口約720人の小さな町だ。AP通信によると、生後1歳6カ月から18歳までの子ども16人が、排せつ物が放置されるなど劣悪な環境の中で、約4年にわたって生活させられていたという。
現場の様子について、地元のライアン・ケイン保安官は「家畜よりもひどい環境」「目を覆いたくなるような状態だった」と語っている。
発見後、うち7人は救急車で搬送され、さらに2人はヘリコプターで病院へ搬送された。また、1人は重篤な状態だったという。
同州のアンディ・ウィルソン司法長官によると、子どもたちは発見当時、「野生動物のような状態」だった。また、言葉を話せない子どもが複数いたほか、最年長の18歳の子どもには発達障害があり、自分の名前を書くこともできなかったという。
こうしたなか、CBSニュースは7月6日に公開した記事で、子どもたちが長年にわたる虐待やトラウマから回復するまでには厳しい道のりが待ち受けていると指摘した。さらに、このような深刻なケースに対応できる里親候補は限られていることも課題となっている。
ウィルソン司法長官は記者会見で、「子どもたちが受けた心の傷や、それによって生じるさまざまな問題に対処するには、多くの時間と支援が必要になる」と述べたうえで、「子どもたちが本当に彼らを大切に思う人たちに囲まれ、愛情と支援を受けられるようにしなければならない」と語った。
この事件に関して、子どもたちの両親と祖父母の計4人が、それぞれ16件の児童虐待容疑で逮捕されたと地元テレビ局WSAZが報じている。
CBSニュースによると、一家は約20年以上にわたって同州の南部を転々としており、医療機関や行政機関の記録を残さないようにしていた形跡があるという。また、子どもたちは学校への就学手続きが行われていなかった。
さらに、道路に面した土地にある住宅にも関わらず、複数の近隣住民からは、子どもたちの姿を見かけたことさえないという声も寄せられている。