「逮捕状が出ている」不安あおる<ニセ警察詐欺>相次ぎ…被害防止へオリジナルキャラクター活用、「啓発は任せなサイ」

警察官をかたって偽の逮捕状を見せるなどして恐怖心をあおり、口座調査や資産保護といった名目で金銭をだまし取る「ニセ警察詐欺」が相次いでいるとして、兵庫県警尼崎北署が啓発活動に力を入れている。【写真】エーデルワイスが作製したあまがサイをあしらったうちわ(兵庫県西宮市で)
同署によると、6月末、尼崎市内の80歳代男性宅と70歳代女性宅の固定電話に、警察官や検察官を名乗る人物から電話があり、住所や氏名、口座残高などを聞き出された後に「逮捕状が出ている」などと伝えられた。不審に思っていると、翌々日までに速達郵便で偽の逮捕状が届いたという。
今回の2人は交番を訪れて相談したため被害はなかったが、同署の管内では今年に入ってから5月末までに、4人が実際にニセ警察詐欺の被害に遭っている。また、口座情報などを聞き出そうとする「アポ電」がかかってきたとの通報は、毎日のようにあるという。
状況を鑑(かんが)み、同署はオリジナルキャラクター「あまがサイ」を活用し、特殊詐欺被害防止の啓発活動に力を入れる。
あまがサイは2024年、署内で啓発キャラクターを検討していた際、署員が「管轄地区の形が、サイの頭に似ている」と発言したことがきっかけで生まれた。普段は物静かだが、いざというときには勇敢に突進するサイの姿は「防犯」と「検挙」のイメージに一致し、語呂も良いことから命名。防犯チラシや署員らのTシャツに登場させ、街頭啓発などで活用している。
同署の安井修三副署長は「逮捕状を自宅に郵送したり、テレビ電話などで示すことは絶対にない。あまがサイをきっかけに特殊詐欺に関心を持ち、手口を知って被害防止に役立ててほしい」と呼びかけている。
尼崎市内に本社工場を置き、署の活動に協力する洋菓子メーカー「エーデルワイス」(本社・神戸市)は4月、あまがサイをあしらった啓発うちわ1000本を制作。同社のデザイナーが、警察官になりすました「ニセあまがサイ」の詐欺電話を、あまがサイが看破する様子を塗り絵にした。
うちわは市民に配る他、同署管内の幼稚園児たちに色を塗ってもらい、立花南生涯学習プラザ(尼崎市栗山町)に展示するという。

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