入居に必要な書類を偽造してマンションを賃借させたとして不動産仲介会社員が逮捕された事件で、福岡県警は16日、同様の手口でマンションを借りたとして住居不定、無職の被告(27)(麻薬取締法違反などで起訴)を詐欺容疑などで再逮捕した。県警はマンションが大麻密売の拠点だったとみている。【写真】福岡県警察本部
発表では、被告は2023年11月、不動産仲介会社員の容疑者(33)(詐欺容疑で逮捕)らと共謀し、福岡市のプロダクション会社に採用が決まったと偽造した通知書を使い、同市のマンションの賃貸借契約を結んだ疑い。県警は認否を明らかにしていない。同社代表の女(63)も不正に利用されることを認識していたといい、県警は詐欺容疑で書類送検する方針。
女と容疑者は知人で、県警は2人が19年以降に15~20件程度、同様に不正な不動産仲介を繰り返したとみている。被告は密売グループの主犯格とみられ、容疑者らを通じて借りた別のマンションは大麻の栽培や保管場所に使われていたという。