野村悟被告 田上不美夫被告工藤会トップ交代、総裁・野村悟被告の拘置所への面会状況などで断定…ナンバー2・田上不美夫被告に移行

特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)のトップについて、福岡県警が、総裁の野村悟被告(79)(2審で無期懲役、上告中)からナンバー2で会長の田上不美夫被告(70)(同)に交代したと断定し、県公安委員会に伝えていたことが、捜査関係者への取材で分かった。県公安委は今月中旬にも暴力団対策法に基づき、代表者に変更があったことを官報で公示する見通し。【写真】田上不美夫被告(2011年撮影)
県警によると、野村被告は2000年に会長に就任して以降、約26年間、同会のトップだった。今年3月には、同会が他の複数の暴力団組織に野村被告の「引退」を通知。だが、野村被告は工藤会系組員らが関与した事件の被害者側から複数の訴訟を起こされ、計1億円超の賠償命令判決が確定しており、県警は、代表者責任を逃れるための「偽装引退」の可能性もあるとして慎重に事実確認を進めていた。
捜査関係者によると、県警は野村被告が収容されている福岡拘置所(福岡市)への面会状況や、暴力団関係者への聞き取りなどを行った。その結果、野村被告の総裁としての影響力がなくなり、代表者が田上被告に移行していることを確認した。6月下旬には、代表者変更を県公安委に報告していた。
県警によると、工藤会の勢力は、14年に壊滅を目指す県警の「頂上作戦」で野村被告を殺人容疑などで逮捕して以降、大きく衰退している。県内の勢力(構成員、準構成員など)は昨年末時点で210人。08年のピーク時(1210人)に比べると、約8割減少した。

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