佐賀市の60代女性などから3回にわたり総額約2億円超をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた横浜市の無職の男(71)の論告求刑公判が10日、佐賀地裁(山田直之裁判長)であった。検察側は「組織的かつ計画的で、卑劣極まりない犯行」として懲役8年を求刑。弁護側は「1回目は詐欺とは認識していなかった」などと一部無罪を主張して結審した。判決は8月10日。(才木希)■五條堀さんの情報提供を求める県警のチラシ起訴状などによると、昨年3月、被告は共犯者と結託し、警察官などになりすました電話で、犯罪収益の取得疑いの調査をするために現金を預ける必要があるとうそをつき、女性から2回にわたり計2億100万円、長野県の70代男性から1444万円を詐取。被告は現金を受け取る「受け子役」を担ったとされる。
論告で検察側は、被告が当初から犯罪行為と認識していたと指摘。役割も「末端とはいえ犯行の中核部分を担当し、刑責は重い」などとした。弁護側は「当初は詐欺と知らず、(犯罪と認識した2回目以降は)共犯者から暴力団の関与をほのめかされ、断れなかった」などとして寛大な判決を求めた。
県警によると、女性は総額5億3540万円をだまし取られ、これまでに7人が逮捕された。