マカオ、サウナ施設を隠れ蓑とした組織的売春あっせん事案摘発…現役・退職警察官5人を含む男女26人逮捕

マカオ司法警察局は6月5日午前に特別会見を開き、男性向けのサウナ施設を隠れ蓑とし、密かに組織的な売春あっせん活動を行っていた3つの犯罪組織組織を摘発し、主犯格1人及び幹部メンバーを含む男女26人を逮捕したと発表。

 逮捕者の中に内部情報を漏洩して多額の賄賂を受け取っていたとされる現役の保安部隊員(警察官)3人と、退職した司法警察局員2人が含まれることも明らかになった。
同局の発表によれば、同局は2019年の時点で、マカオに所在するサウナ施設で組織的な売春あっせんが行われているとの確度の高い情報を得たことから、長期にわたって内偵捜査を続けてきたという。その結果、問題のサウナ施設は主に3つの異なる犯罪組織によって運営されており、表面上はスパやマッサージサービスを謳いながら、実際には個室内でアジアや東欧から集めた女性による性的なサービスを男性客へ提供させ、避妊具・衛生用品等を組織的に支給していた実態を突き止めたとのこと。

 これらの犯罪組織は現役および退職した警察官を”身内”として取り込み、警察のサウナ施設が絡むパトロール計画や捜査情報を察知すると、事前に取り決めた暗号や秘密の通信手段を使って組織へ連絡が入れ、捜査の攪乱や証拠隠滅を図り、その見返りに”保護費”の名目で毎月巧妙な迂回ルートを使ってで多額の賄賂を支払っていたという。
同局は6月4日、容疑者が賄賂を授受するタイミングを見計らい、大規模な摘発を実施。関係先の3箇所のサウナ施設、5箇所の事務所、23箇所の関連拠点を一斉に家宅捜索し、マカオ、中国本土、香港籍の男女26人(主犯格1人、幹部メンバー25人)を逮捕、現場から不正収益とみられる計約5000万パタカ(日本円換算:約10億円)相当の現金や資産を押収したしたほか、現場にいた関係者など男女381人を警察署に連行して事情聴取を行った。

 その後の捜査で、上述の3つの犯罪組織は2016年から2024年にかけて売春あっせんを運営し、その間に総額およそ2億3000万〜3億2000万パタカ(約46億〜64億円)の不正収益を上げていたことが判明。汚職に関与した現役の保安部隊員には毎月少なくとも計47万香港ドル、退職した司法警察局員2人には毎月少なくとも計30万香港ドルの賄賂が各組織から分担して定期的に支払われていたとのこと。

 同局では、逮捕した26人全員について、組織犯罪、売春あっせん、汚職、収賄による不正行為、職権乱用、公務員による他人の庇護などの罪で検察院送致するとともに、引き続き本件について詳細な捜査を進めているとした。

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