2026年5月6日午前7時40分ごろ、福島県郡山市の磐越自動車道上り線で、新潟市の北越高校男子ソフトテニス部の部員らを乗せたマイクロバスが、道路脇のガードレールなどに衝突する事故が発生した。
バスに乗っていた生徒20人のうち、17歳の男子生徒1人が死亡し、ほかにも重軽傷者が出た。複数の報道で20人以上の負傷者が伝えられている。死亡した生徒は、衝撃で車外に投げ出されたとされている。
事故の詳細は、まだ明らかになっておらず、警察等関係機関の捜査を待つ必要がある。だが、今回の事故は、修学旅行や学校行事とは異なり、部活動の練習試合に向かう移動中に発生した。
部活動は、生徒の自主的参加を前提とする教育課程外活動であり、その運営や遠征時の移動方法は、学校や地域ごとに大きく異なっている。だからこそ、学校としてどこまで組織的に関与し、契約内容、運行主体、引率体制を確認していたのかが問われることになる。
今回の事故は、練習試合のための移動中に発生した。部活動は、正規のカリキュラムに位置づけられる授業や研修旅行等の特別活動とは異なって、生徒の自主的な参加を前提とするものだ。
また、学校教育法等に部活動の根拠を明示した規定も存在しない。両者が相まって、部活動の運営は、地域ごと、学校ごとに大きく異なっているのが実情である。
部活動での移動に関しても同様だ。
公共交通機関の利用や国の許可を受けた、貸切バス事業者による緑ナンバーのバスをチャーターする学校もあれば、保護者や場合によっては顧問や監督、コーチが自家用車やレンタカーの運転手を務める学校まで、その方法は千差万別。
今回のケースは、結果として、運行会社の担当者が自らの名義でレンタカー(白ナンバーの非営業車)を借り、運転手を紹介しての移動であった。これは道路運送法に抵触する恐れがある、いわゆる「白バス」に当たる可能性が指摘されている。
だだ、依頼の内容、運行形態の認識については学校側と会社側の間で争いがある。
依頼内容について、学校側は運行会社に「バスの運行をお願いした」と説明し、レンタカーの手配や運転手の紹介を依頼した事実はないと否定している。これに対し、会社側は「貸切バスでは高いので、安いものを探してほしい」という趣旨の依頼を受けたと説明しているとされる。
運行形態については、学校側は貸切バスとしての運行を依頼した認識だったとしているが、会社側は緑ナンバーの貸切バスではなく、レンタカーを使う形で対応したと主張している。運行形態に関する認識が真っ向から食い違っていると言ってよい。