小児性愛にちなむ「川柳」から交流始め教員盗撮グループチャット開設、画像共有し「ナイスです」…被害児童75人超

5都道県の元教員7人が児童の盗撮画像をSNSで共有していた事件で、主要メンバーだった元教諭の判決が6月4日に名古屋地裁で言い渡される。実在する女子児童の写真を元に生成AI(人工知能)に作成させた裸の画像を所持したことに関する司法判断が示されるのは初めて。公判では、7人が投稿を助長し合い、被害が拡大した実態が浮かび上がった。(中部支社 西谷有理沙、小林岳人)
事件は、名古屋市立小学校元教諭の男(35)が昨年3月、駅構内で女性のリュックに体液をかけた器物損壊容疑で逮捕されたことで発覚した。押収されたスマートフォンの解析で、盗撮画像を共有する7人のグループチャットが明らかになった。
7人は当時、愛知、東京、神奈川など5都道県の小学校または中学校に勤務していた教員(懲戒免職など)。このうちの一人がSNSで小児性愛にちなんだ「ロリ川柳」を始め、SNSで連絡を取り合うように。2024年、「HLT(変態、ロリコン、ティーチャー)」と称するグループチャットを開設した。
女子が着替えに使う教室内に録画状態にしたスマホを設置したり、授業中に無音カメラアプリで机の下や背後からスカート内を撮影したりして、盗撮した画像や動画を次々に投稿。愛知県警幹部によると、被害に遭った児童生徒はのべ75人を超えるという。
チャットには生成AIに作成させた女児の「性的ディープフェイク」も共有された。AIに指示し、服を着た人物の画像を裸に加工できる画像編集サイトが悪用されていた。
検察側の冒頭陳述などによると、男は、授業中に撮影したり、学校に保存されたりしていた実在する女子児童らの写真データを、SNSで知り合った人物に提供し、これを元にAI画像を作成するよう依頼。「本物と見間違うほど精巧」(捜査幹部)という完成した画像を同チャットに投稿したとされる。
名古屋地検は昨年12月、男を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(所持)で追起訴。AIが作成した性的ディープフェイクの所持に同法が適用されたのは全国初で、名古屋地裁で4日に判決が言い渡される。

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