1980年代をピークに連続殺人犯が減少。社会の変化が原因か

1990年代から2000年代初頭にかけて、シリアルキラーを題材にした作品は数多く作られました。『羊たちの沈黙』(1991)、『コピーキャット』(1995)、『セブン』(1995)、『コレクター』(1997)、『ボーン・コレクター』(1999)、『アメリカン・サイコ』(2000)など。あの時代、シリアルキラーはサスペンス映画の中で、かなり強い存在感を放っていました。

その背景には、現実の事件がありました。エド・ゲイン、テッド・バンディ、ジェフリー・ダーマー、ジョン・ウェイン・ゲイシーなどは、時代はそれぞれ違いますが、彼らは犯罪史だけでなく、映画やドラマ、小説などのコンテンツ業界にも大きな影を落としてきました。

でも、ふと思うのです。

ここ30年ほど、シリアルキラーという存在は、現実のニュースよりも、コンテンツの中で見かけることのほうが多くなった気がしませんか。もちろん、連続殺人が起きてほしいなんて思っていません。ただ、昔よりも明らかに減ったように感じます。その一方で、短時間に多くの人が犠牲になる大量殺人や銃乱射事件のニュースを耳にする機会は増えた気がします。

実際、これは私の勘違いではないみたい。

連続殺人犯は、1980年代をピークに減っているそうです。IFLSが、ラドフォード大学とフロリダ・ガルフ・コースト大学の連続殺人犯データベースをもとに伝えています。
このデータベースは、もともとラドフォード大学の法心理学の授業から始まりました。学生たちが連続殺人犯の人生、犯行の流れ、被害者の情報などをまとめていたものが、やがて大規模な研究データベースになったのです。

FBIの定義では、連続殺人犯とは「別々の事件で2人以上を違法に殺害した人物」を指します。この基準で見ると、1900年以降、記録された連続殺人犯が最も多い国はアメリカでした。

そして、その活動が最も多かったのが1980年代です。アメリカでは1987年だけで、連続殺人犯による被害者が404人にのぼりました。1980年代全体では、2人以上を殺害した連続殺人犯が150人。3人以上を殺害した人物も104人いました。

ところが、その後は減っていきます。2010年から2018年までに確認された、2人以上を殺害した連続殺人犯は43人。3人以上では23人でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする