14日午前9時半頃、栃木県上三川(かみのかわ)町上神主、農業会社役員の60歳代男性方から「強盗です。家族がバールで殴られた」と110番があった。目出し帽をかぶった複数人が押し入り、妻の富山英子さん(69)と40歳代の長男、30歳代の次男の3人が背中を殴られるなどし、英子さんが死亡した。長男と次男は頭に出血があるという。県警は同日夜、事件に関与したとして、自称10歳代の男1人を強盗殺人容疑で逮捕した。【地図】事件現場周辺の位置関係
発表によると、当時、住宅には夫婦がいた。長男と次男は近くの畑で農作業中で、男性からの電話で駆けつけたところ、強盗と鉢合わせしたという。県警は逃げた人物の行方を追っている。
捜査関係者によると、警察官が現場近くを歩いていた男に事情を聞くと、事件への関与をほのめかした。身分証明書などは所持しておらず、「年齢は16歳」と話したが、その後は二転三転させているという。襲われた英子さんには、複数の刺し傷もあった。
近所の住宅の防犯カメラには、事件直前の午前9時頃、黒い目出し帽と上着、白い手袋を身につけて、バールのようなものを手にした人物が歩く姿が映っていた。同じ頃、複数の住民が特徴の似た不審人物を目撃していた。
4月中旬以降、付近では不審車両の目撃情報が寄せられ、パトカーが巡回していた。近所の50歳代女性は「英子さんにゴボウをもらい、お返しをしたばかりなのに……」と沈痛な表情で話し、最近、英子さんの家族らが不審者を追い払うことがあったと聞いていたという。