5月6日朝、福島県の磐越自動車道で発生した北越高校・男子ソフトテニス部の部員を乗せたマイクロバスの事故で17歳の男子高校生が死亡したほか20人が負傷した。北越高校は10日夜に2回目の記者会見を開き、事故の焦点となっている“バス手配の経緯”について部活動の顧問が自ら説明した。【画像29枚】「レンタカー依頼したことはない」バス手配の経緯を顧問が説明 北越高校の会見はコチラ
大型連休最終日の5月6日。磐越自動車道で発生した事故で、北越高校男子ソフトテニス部の稲垣尋斗さん(17)が死亡したほか、20人が負傷した。
このバス事故で、福島県警は運転手の若山哲夫容疑者(68)を過失運転致死傷の疑いで逮捕した。
この事故をめぐり、焦点の一つとなっているのが、高校側がバスをどう手配したかという点だ。
若山容疑者が運転していたのは、五泉市の蒲原鉄道が手配した白ナンバーの“レンタカー”で、若山容疑者は蒲原鉄道の社員ではなかった。
その理由について、蒲原鉄道は、「学校からレンタカーを使って送迎したいというお話をいただいた。マイクロバスのタイプになると普通の自動車免許では運転ができないということで、ドライバーの紹介もいただけないかということだったので、運転できる人間を紹介して今回の運行に至った」と説明している。
10日夜の会見には、男子ソフトテニス部の顧問・寺尾宏治氏が出席し、事故について謝罪したうえで、蒲原鉄道とのやり取りについて説明した。
「私は4月11日に蒲原鉄道の金子氏に今回の遠征のバスの運行を依頼しました。金子氏は長年にわたり学校に出入りしている営業担当者であり、これまでに何度もバスの運行を依頼したことがあります。私は遠征の日にち、行き先、乗車人数を電話で伝え、金子氏もこれを了承しました。その際に私が金子氏に対して、費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはありません。また、運転手の紹介を依頼したこともありません。私としては蒲原鉄道にバスの運行を依頼したとの認識であり、バスは蒲原鉄道のバス、運転手は蒲原鉄道の運転手であると認識していました」
寺尾氏とバス会社側の意見の食い違いが改めて浮き彫りとなった。この点について、寺尾氏は過去のやりとりにも言及した。
「費用については、世間話として『高くなったよね』といった話を過去にしたことはあります。ただ、例えば今回の遠征について、電話で『安くしてほしい』『レンタカーにしてほしい』といったことは一切申し上げておりません」
しかし、当日現場に来たのは、蒲原鉄道のバスではなく、レンタカーだった。寺尾氏は営業担当者を信頼しており、ナンバーを確認せず、疑問を抱かなかったという。