成松由紀夫容疑者あっせん収賄容疑の八代市議は元幕下力士…元市職員「議会のドンと呼ばれ恐れられていた」

熊本県八代市の新庁舎建設工事を巡る汚職事件で、あっせん収賄容疑で逮捕された市議の成松由紀夫容疑者(54)が、工事への入札参加が想定された大手ゼネコンが不利になる入札条件を市側に働きかけていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁などは、有力な競合相手の応札を断念させ、受注への働きかけを依頼された建設会社の確実な落札を図ったとみている。【チャート図】新庁舎建設工事を巡る汚職事件の構図
大相撲の元幕下力士で、現在は熊本県八代市でちゃんこ料理店を経営する成松由紀夫容疑者。2005年の市議選で初当選し、現在6期目を務める。賄賂を受け取ったとされる時期には市議会副議長、その後に議長を歴任した。
関係者によると、成松容疑者の市政への影響力は大きく、市側が予算などの重要案件を議会に前もって説明する「事前レク」の場では、内容の変更をたびたび要求していたという。元職員の男性は「受け入れるまで数時間も議員控室で説教された職員もいた。職員からは『どすこい』『議会のドン』などと呼ばれ、恐れられていた」と明かす。
また、新庁舎建設を巡る契約の過程などを調査するため、市議会が設置した百条委員会では、市の元担当課長が「(成松容疑者から)どう喝されると思った」と述べた。前田建設工業が入るよう入札に関わる建設業者のリストを変更したとも証言した。
一方、元力士の経験を生かし、全国大会に出場する小中学生を育成するなど相撲振興にも尽力した。成松容疑者の後援会関係者は「まわし姿で子どもたちを熱心に指導する姿が印象に残っている」と話した。

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