京都府南丹市で市立園部小の安達結希(ゆき)君(当時11歳)が殺害され、山林に遺棄された事件で、殺人容疑で再逮捕された養父の安達優季(ゆうき)容疑者(37)が、「(事件直前に結希君から)『本当の父親じゃない』などと言われ、腹が立って衝動的に殺した」との趣旨の供述をしていたことが捜査関係者への取材でわかった。
死体遺棄容疑で4月16日に逮捕される前の任意聴取で述べたという。安達容疑者は結希君と養子縁組し、血縁関係はない。捜査関係者によると、2人が不仲だったとの情報を把握した府警は、日常的な2人の関係性が事件の一因になったとみている。
近隣住人や結希君の同級生の保護者らによると、安達容疑者は勤務先で結希君の母親と知り合って結婚。最近、現在の家に引っ越してきたとみられる。結希君は安達容疑者との関係に悩み、周囲に「大嫌い」と話していたという。
府警は6日、安達容疑者が3月23日朝に同市内の公衆トイレで結希君を殺害したとして、殺人容疑で再逮捕した。2人は事件直前、安達容疑者の車で自宅から学校に向かっており、府警は車内でトラブルになり、学校手前で引き返して自宅との間にある公衆トイレに向かったとみている。
安達容疑者は結希君を殺害後、遺体を山中など計4か所に移動させたとみられている。容疑者自身も捜索活動に参加しており、捜索場所を把握した上で、見つからない場所に運んだ可能性がある。府警幹部は6日の再逮捕の記者会見で、遺体が動かされた経緯について「一番大事なところだと思っている」と述べた。
通学かばんと靴が投棄されたままだった理由も明らかになっておらず、今後の捜査では、動機の解明も焦点となる。
安達容疑者は結希君の言動が理由と述べているが、別の府警幹部は「殺人の理由としては飛躍しすぎている」と疑問視する。府警は、様々な要因が重なった可能性もあるとみて、詳しい経緯を調べる。