障害のある少女を拘束して押し入れに閉じ込めるなどしたとして両親と兄が逮捕監禁致傷容疑で逮捕された事件で、母親が逮捕前の任意の調べに、昨年9月頃に押し入れを改造して監禁する場所を作ったと説明していたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、この頃から監禁が常態化していたとみている。
両親らは共謀して1月下旬、東京都内の自宅寝室の押し入れに、発達障害を抱える娘の10歳代少女を数日間にわたって閉じ込め、背中に床ずれを負わせた上、低体温症にした疑い。少女の両手足は金具などで拘束されていたという。
捜査関係者によると、少女が監禁されていた押し入れは幅約170センチ、高さと奥行きがそれぞれ約80センチ。2枚のふすまを外し、上下2段の下段を覆うように木製の板が張り付けられていた。中から出られないよう、扉の外にはかんぬきが施されていたという。
付近の柱には、見守り用のカメラが設置され、家族が少女を下段部分に押し込める姿が映っていた。少女は、あおむけの状態で両手足をU字形の金具などで拘束されていたとみられ、床ずれや低体温症のほか、上半身を中心に複数のあざや骨折の痕も確認された。
母親は逮捕前、「しつけのためだった」などと話しており、同庁は監禁に至った経緯を慎重に調べている。同庁は13日、両親と兄の3人を東京地検立川支部に同容疑で送検した。
事件を巡っては、母親が「娘の体が冷たい」と1月28日に119番する前に、地元の児童相談所に虐待の疑いの通報が寄せられていたことがわかっている。
児相の所長は13日、読売新聞の電話取材に、「虐待の通告は1月26日にあった。身体的虐待の疑いがあるとの内容だった」と述べ、3日後の同29日に少女を保護したと明らかにした。
国の指針では、虐待の通告から48時間以内に子どもの安全を確認することを求めている。所長は「家庭訪問について関係機関と相談していた」と釈明。「事態を重く受け止めている。今後は警察と連携して必要な対応をしたい」と話した。