わずか数分で車を盗む手口「CANインベーダー」が、海外のサイトで販売されていることが分かった。いまのルールでは持っていても違法ではない“盗みの道具”だが、規制の必要はないのだろうか。【動画で見る】接触図ると「車の盗難にも使える」所持は合法のCANインベーダー ネットで売られる“盗みの道具”規制の必要性は
駐車場に止められたトヨタ・ランドクルーザーに近づく不審な人物。左前のタイヤの近くに屈みこみ、ライトで照らしながら、作業をしているようだ。
緑色の光が点滅すると、ロックが解除されたのか、運転席へ。車を盗んで走り去るまで、わずか2分あまりだった。
このとき使われたとみられるのが、車のカギ代わりになる装置「CANインベーダー」。モバイルバッテリーのような見た目で、車のシステムを乗っ取り、ロックを解除したり、エンジンをかけたりできる装置だ。
犯行にかかる時間はわずか数分。いま、全国で猛威を振るう自動車盗の手口となっている。
車のセキュリティを専門とする天白区の「セキュリティラウンジ名古屋」では、分析や対策のためにCANインベーダーを入手し、保管しているが…。
加藤学社長:
「“持ってるだけで検挙”する法律は現状ない。いわゆる『闇サイト』と呼ばれるところで高額で販売されている」
かつて自動車盗を繰り返して逮捕され不起訴になった男性も、このように話している。
元自動車盗のメンバー:
「(Q.どうやって車を盗んだ?)CANインベーダーですね。(車に)針を刺すだけなので、誰でもできます。めっちゃ簡単です」
「(Q.CANインベーダーはどう買う?)ネットで買えるんじゃないですか、僕は1回買ったことあります。100万円しないぐらいじゃないですか」
取材班が見つけた海外のサイト。英語の通販サイトのような見た目のページに、CANインベーダーが掲載されていた。
トヨタやレクサスといった対応車種も説明され、値段は5000ユーロ、日本円でおよそ90万円だ。サイトは日本語にも対応していて、「違法行為に使用することは禁止されています」という注意書きもあった。