あまりに苦しい結末…30年前の少女の正体に「やっぱり」その胸に抱えるものとは? 『田鎖ブラザーズ』第2話レビュー

岡田将生が主演を務める金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』(TBS系)が放送中。本作は、両親を殺害された過去から、法では裁けない犯人を自らの手で裁くべく警察官となった兄弟が、事件の真相を追い続けるクライムサスペンス。今回は、第2話のレビューをお届けする。(文・浜瀬将樹)【写真】岡田将生&染谷将太の兄弟が最高過ぎる…貴重な未公開写真はこちら。『田鎖ブラザーズ』第1話劇中カット一覧
元水泳部のコーチ・大河内淳(紘史郎)を車ではねた野上昌也(近藤公園)が消息を絶った。

 大河内の指導は厳しいことで知られており、野上の息子・大樹を自殺に追い込んだとされている。捜査によると、野上は遠方へは逃げておらず、不可解にも県内にとどまっているようだった。

 その後の調べで、大樹が顧問の知念麻衣子(中村みずき)に、肩の負傷を理由に退部を迫られていたことが分かった。また、大河内の指導もすべて彼女の指示だったという。野上はなぜ逃げないのか。それは彼の標的が知念だったからだ。

 知念の結婚を聞きつけた田鎖真(岡田将生)は、結婚式場へ急ぐ。そこにはナイフを隠し持った野上がいた。

 決して慌てることなく「復讐としては上出来です」と声をかける真。さらに「やるならどうぞ。ここで止めてもどうせいつかやるでしょ。もうすぐ警察が来ます。これで終わらせてください」と大樹の弟・光樹がつくったお守りを手渡した。

 野上は見送りをしている知念のもとへ歩み始める。だが「大樹ごめん。これ以上はもう」とつぶやくと、「あなたにはこれから幸せな未来が待っている。でもあの子にはもう明日もありません。どうか大樹のことを…大樹を忘れるな〜!」と知念に向かって叫んだ。その後、彼は警察に連れて行かれた。

 知念が具体的に何をしたのか、その真実は霧のなかにある。だが、もし彼女が本当に「過度な指導」を命じたのだとすれば、野上の復讐はこれ以上ないかたちで完結したといえる。野上を複雑な表情で見つめる真の顔が忘れられない。
今回の事件で苦しんでいたのは光樹(吉田奏佑)だ。逮捕された父親を追って、警察署に来ていた光樹。真は「親父はお前のために(知念に復讐するのを)やめた。アニキには大河内だけで勘弁してもらったんだろう」と伝えた。

 また、稔(染谷将太)も、大樹は肩の治療をしていて、水泳を諦めていなかったと教える。通院先の医師によれば、「もう一度泳ぎたい」と口にしていたという。最後にこの言葉を残して、その場を後にした。

「お前が思うほどアニキは弱くなかった。最後のは憶測だけどな」

 そんな稔を見てニヤリと笑う真。光樹に向かって「それでも真実は誰にも分からない。親父の愛か、強いアニキか。お前が生きやすいほうを選べ。それが真実だ」と告げた。

 いつもぶっきらぼうな真が、これから光樹が道に迷わないよう、そっと選択肢を提示した。

 真実にしか興味のない稔が“憶測”を述べた。光樹がこれからどう生きるのか。どんな選択をするのか。それは誰にも分からない。ただ、田鎖兄弟の言葉は、きっと光樹の大切な光となるだろう。

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