京都府南丹市で市立園部小の安達結希(ゆき)君(11)が登校中に行方不明となり、遺体で発見された事件で、父親が府警の任意の事情聴取に対し遺体の遺棄を認めたという。府警は死体遺棄容疑で逮捕状を請求する方針だが、死因は特定されておらず、遺体や所持品が見つかった経緯には不明な点も多い。府警は動機などを含めて調べる。
複数の知人らによると、父親は京都府内の電気機械器具会社に勤務している。同僚の男性は父親について「目立つタイプでもなく、勤務態度は至ってまじめ。仕事上のトラブルは聞いたことがないし、最近も特に変わった様子はなかった」と話していた。
同小や同市教育委員会などによると、結希君は両親と同居し、目立った欠席はなかった。自宅が学校から遠方にあることから、家族が車でよく送っていた。学校関係者は「学校に行き渋ることもなく、校内でトラブルもなかった」と話している。
府警や地元消防による捜索では、親族らも加わった。地元消防によると、両親も消防団に協力を求め、消防団長は「父親は『お世話になります』『よろしくお願いします』と頭を下げていた」と振り返った。
3月25日には府警が情報提供を求め、顔写真や当時の服装などを公開したが、公開を求めたのも両親だった。同小によると、行方不明になって以降、母親は憔悴(しょうすい)した様子だったという。
結希君の遺体や所持品が見つかった状況は、事故や遭難とするには不自然な点が多く、府警が本格捜査に乗り出すポイントになったとみられる。
結希君の行方不明が明らかとなった6日後の3月29日には、同小から約3キロ離れた山中で通学かばんが見つかった。発見場所は消防団員らが以前に捜索していたが、見つかっていなかった。捜査関係者によると、この間には雨の日もあったが、かばんに目立った汚れはなかったという。
4月12日には結希君のスニーカーに似た黒い靴も見つかったが、かばんの発見場所から約5キロも離れた山中だった。
遺体が見つかったのは、靴の発見現場から約4キロの山林。靴を履かずに移動することは考えにくい位置関係だ。農道から少し入った場所で、近隣住人によると、外部の人が普段訪れることはほとんどないという。