こんな終わり方、ずるい…『リブート』最終話に感動したワケ。今だからこそ腑に落ちる公式HPの文言とは? 考察レビュー

鈴木亮平主演の日曜劇場ドラマ『リブート』(TBS系)が放送中。本作は、妻殺しの罪を着せられた善良なパティシエが、警視庁捜査一課の悪徳刑事へとなりかわり、真実を追い求める“エクストリームファミリーサスペンス”だ。今回は最終話をレビューする。(文・浜瀬将樹)【写真】こんな終わり方、ずるい…。感動の最終話、貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『リブート』劇中カット一覧
早瀬陸(鈴木亮平)は冬橋航(永瀬廉)と共闘し、合六亘(北村有起哉)に立ち向かう。彼らは合六とやりとりするなかで、100億円と引き換えに真北弥一(市川團十郎)を引きずり出すことに成功した。

 あたりを見回す早瀬と冬橋を見て弥一は「警察が踏み込んでくると期待しているようですが、来ませんよ」と断言。「いや違うか。一人来ます。私の一番の味方が」と続ける。すると、真北正親(伊藤英明)が姿を現した。

 やはり真北は裏切り者だったのか…。視聴者が絶望するなか、真北が閃光手榴弾を投下。直後にSITが突入した。真北は弥一の懐に潜り込み、逮捕の瞬間を虎視眈々と狙っていたのだ。

 また、彼は妻のひき逃げが弥一の身代わりだった事実も、現在まで続く2人の関係も知っていた。「不倫は犯罪ではないので裁けないから。時間をかけてこの瞬間をお膳立てしたというわけです」「兄さん…昔から大嫌いだったよ」と告げ、手錠をかけた。

 今回の一連の事件は、早瀬や夏海(戸田恵梨香)たちの力だけでなく、真北正親の執念もあって解決できたといえる。彼にとっても長い長い戦いの日々だった。
警察が突入する前に早瀬と冬橋は合六を拉致。早瀬家で監禁されている家族を助けたのち、早瀬や夏海は逮捕された。

 一方、冬橋は合六に料理を振る舞う。そこで「でっかいこと言って金や権力なんかに縛られている連中より、小さな家族を必死で守っているヤツのほうが強い」と語った。

 その後、真北がやって来た。合六と2人きりになると、真北弥一の容疑を固めるために合六の証言が重要だと語りかけた。真北は、すべての罪を認めて捜査に協力するなら、香港の組織に圧力をかけて、合六の家族を守るという。

 それまで冷静だった合六は、この国の革命のために生き残るか、家族のために罪を認めて死刑を受け入れるか。選択を迫られると、すぐに「家族を助けてください」と頭を下げた。

 また、逮捕されることを予見し、霧矢直斗(藤澤涼架)に「しぇるたー」を任せた冬橋。だが、霧矢は「冬橋さんに会わなければ俺は死んでいました」と、自分が罪をかぶるという。「どうせ俺は逃げきれない」と述べても「あるじゃないですか。裏技が」と返して…。

 こうして振り返ってみると、家族のもとに帰ろうとした早瀬も、最後まで幸後一香の妹・綾香(与田祐希)に寄り添った夏海も、「しぇるたー」にいる子どもたちを守ろうとした冬橋も、心の中には常に家族がいた。

 皆、血縁関係を超越した「家族」を守るために走ってきた。あの合六でさえも、最後は家族を守る決断をしたのだ。

『リブート』は、ハラハラドキドキする展開が魅力的だが、それらを家族愛の要素が包んでいたようなドラマだった。公式ホームページに「エクストリームファミリーサスペンス」と記載されていたのも、このことだったのかとようやく理解できる。家族を必死で守っているヤツのほうが強い――。冬橋の言葉が刺さる。

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