実話が怖すぎる…Netflixで観られる戦慄の実録映画(2)1年半で20人を殺害…史上最悪の殺人鬼とは?

睡眠薬で昏倒させ絞殺する食人鬼、ハンマーで次々と殺害する連続犯、優しい父親だったはずの殺人鬼…。世界を震撼させた猟奇殺人事件の裏側には、犯人が個人的に抱える問題のみならず、警察の失態や社会の歪みも潜んでいることも…。Netflixで観られる、戦慄の実録ドキュメンタリーを厳選して紹介する。第2回。(文・灸怜太)
【作品内容】

 韓国・ソウル市で2003年9月から2004年7月というわずか1年弱の期間に、判明しているだけでも20人を殺害したといわれるユ・ヨンチョルによる連続殺人事件。

 当初は富裕層を狙った惨殺事件だったが、やがて足がつきにくいという理由で風俗嬢を狙った連続殺人事件に発展。

 ヨンチョルはハンマーなどの鈍器で殴りつけて殺害、死体を解体して山地に埋めるという手口で犯行を重ね、その死体の一部を食べていたとも告白している。

【注目ポイント】

 ナ・ホンジン監督の『チェイサー』(2008)のモデルとなった、韓国史上最悪と謳われた連続殺人事件の発生から逮捕までを、当時の警察機動隊のトップや捜査関係者、現場検証を担当した科学班からプロファイラーに至るまで実際の現場に携わった人物が多数出演し、回想するドキュメンタリー。

 ある偶然から別件で犯人のヨンチョルが逮捕され、犯行を自供するが、現場捜査員の不手際で逃走。

 警察がこれを「証拠不十分で釈放した」と発表するなど、旧態依然とした組織によるずさんな捜査で解決が遅れていく流れは、映画よりも酷かったことがよくわかる。

 実際に犯行が行われたおぞましい現場写真や、犯人の残したマンガ風のイラストなど、興味深い証拠品も画面に登場する。

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