スカウト集団「ナチュラル」の実態?元メンバー「『おとり捜査の情報が入っているから別の街に行け』という連絡は何度も」「条件面の交渉など、真っ当な仕事の真似事のような感覚」

先日、警視庁はトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)のひとつで、国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」の会長を逮捕した。【映像】「ナチュラル」に情報漏えいしていた元警部補(顔出しあり)2023年、東京・渋谷区で暴力団にみかじめ料を払った疑いが持たれているが、ナチュラルが行っていたのが違法なスカウト。全国の繁華街で女性をスカウトし、風俗店へ違法に斡旋。警視庁によると、女性の売り上げに応じて支払われる報酬などで、年間44億円以上の収入を得ていたとみられている。そして、スカウトを行うために暴力団に定期的に、みかじめ料を渡していた。

 その特徴だが、メンバーの募集はSNSで行い、警視庁によると、組織内で使うアプリを管理する部門もあったという。またグループのルールを破ったとして、仲間の男性にわいせつな行為を行い、けがをさせた上、監禁するなどして逮捕、起訴された幹部も。さらに衝撃をもたらしたのが、現役警察官の協力だった。

 去年12月、警視庁・暴力団対策課に所属していた警察官が、捜査用カメラの設置場所などの情報を漏らした疑いで逮捕され、先月の初公判で、起訴内容を認めた。被告は去年3月までナチュラルの捜査を担当、関係先からは現金数百万円が見つかっていた。

 ナチュラルの実態はどこまで解明されているのか。なぜ警察官が犯行に加担してしまったのか。その背景を、元ナチュラルのスカウト、そして、かつて組織犯罪の捜査に従事、逮捕された被告の上司だったこともある元警察官とともに『ABEMA Prime』で考えた。
2018年までの4年間、ナチュラルに在籍していたテッド氏は、その活動内容について、「道を歩いている女性に声をかけ、仲良くなって、夜の仕事を探していれば適したところに紹介をして、スカウトバック(紹介料)をいただくというシンプルなことをしていた」と説明。動機については「手っ取り早くお金を稼げるという話で、他の仕事からズルズルと移っていった」。

 また、単なる紹介にとどまらず、店と女性の仲立ちをするマネージャーのような役割も担っていた。「お店も善意で女の子を受け入れるわけではない。女の子の給料をごまかしたりすることもあるので、条件面の交渉など、真っ当な仕事の真似事のような感覚はあった」。当時の収入については「月収50万円に達することもあった」と明かした。

 違法だという認識については、「完全に何にも触れていないとは思っていなかった。ただ、迷惑防止条例違反のような、いわゆる迷惑行為の延長線上にあるものだと軽く見ていた。ただ、完全にいいこととして紹介していたつもりはない」。スカウトを辞めた理由は、「続けるのは気持ち的にしんどいと思っていた」と述べた。

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