海外のオンラインカジノを利用して賭けを繰り返したとして、常習賭博罪に問われた元フジテレビバラエティ制作部企画担当部長の男(44)の初公判が16日、東京地裁(矢野直邦裁判官)であった。被告は罪状認否で「間違いありません」と起訴事実を認めた。
起訴状によると、被告は昨年9月下旬~今年5月中旬、携帯電話から海外のオンラインカジノサイト「エルドアカジノ」に接続。ほぼ毎日、バカラやスロットで賭け、常習的に賭博をしていたとされる。
検察側は冒頭陳述などで、被告が、職場の同僚から2020年頃にオンラインカジノに誘われたと指摘。同サイトでの賭け金が1億円を超えていたとも述べた。
被告は、オンラインカジノをしたとして5月に同社から戒告処分を受けたが、その後も賭博を続け、6月に警視庁に逮捕され、7月に懲戒解雇された。
同社では、元アナウンサーもオンラインカジノで賭けをしたとして単純賭博罪に問われ、7月に東京簡裁から罰金10万円の略式命令を受け、確定している。