「私に取材を申し入れるべきだ」。
北海道放送に届いた1通の手紙。死体遺棄の罪に問われ、今は札幌の拘置支所にいる被告人から届いたものです。【写真を見る】「10分以内に死んでいる」面会した記者に話した男の新証言【むかわ町遺体遺棄事件】計4か所刺したことも明らかに 殺人容疑不起訴は正当防衛が影響か「事件の真相を知りたいのであれば、私に取材を申し入れるべきです」
「私に隠し立てることは一切ありません」
差出人は、札幌市白石区の会社役員大上文彦被告(50)。
大上被告は去年8月、むかわの山中でショベルカーを使って穴を掘り、知人の西村隆行さん(当時55)の遺体を遺棄した罪に問われ、2月に札幌地裁から拘禁刑1年10か月の実刑判決を言い渡されました。
その2週間後、判決を不服として大上被告は札幌高裁に控訴を申し立てています。何を語りたいのか。拘置支所で記者が聞いたあの日の状況です。
大上文彦被告
「刺していることは刺している」
「西村は車に乗ってから10分以内に死んでいると思います」
西村さんに傷害を負わせた疑いで、当初逮捕された大上被告。
胸や左腕、脇腹、みぞおちの計4か所を刺したと明かしました。
むかわ町の山中で遺体で見つかった西村さんには複数の刺し傷があり、死因は出血性ショックでした。
大上被告は西村さんを殺害した疑いでも追送検されていましたが、「殺人」の容疑は不起訴に。「死体遺棄」の罪だけが問われる結果になりました。
刺した行為につながった「ある出来事」が影響しているとみられます。
大上文彦被告
「殺害するつもりはなく正当防衛だった」
木刀が真っ二つに割れるくらい西村さんに殴られたため、自分の身を守ろうとして刺したのだといいます。
道警の捜査幹部も、これまでの北海道放送の取材に「正当防衛の可能性があるとして検察は殺人での起訴に消極的だった」と話しています。
今も見つかっていないその刃物については。
大上文彦被告
「凶器は石狩川に捨てた」
西村さんの遺体を埋め、凶器を捨てたと話す大上被告。
あの日何があったのか。まだ法廷で語られる機会が残っています。