三重県鳥羽市の沖合で貨物船と遊漁船が衝突し2人が死亡した事故で、当時の状況が明らかになってきました。
「午前9時です。国の運輸安全委員会の調査官が現場に到着しました。これから調査を始めます」(記者)
事故があったのは20日午後1時ごろです。
鳥羽市国崎町の沖合で貨物船「新生丸」と遊漁船「功成丸」が衝突しました。
「功成丸」は2つに割れ、釣り客の谷口幸吉さん(84)と中川元弘さん(67)が死亡し、船長を含む10人が重軽傷を負いました。
「海に投げ出されて気づいたら病院だった」(遊漁船の乗客)
「功成丸」に乗っていた人の証言で、事故当時の状況がわかってきました。
漁場でイカリを降ろし釣りを始めようとしたとき、右舷に「新生丸」が衝突したといいます。
「これが船とすると、この辺からグーと来た。右の前の方。貨物船はまっすぐ来ていた。避けるとかじゃなくて、とにかくどんどん来た」(遊漁船の乗客)
男性は海に投げ出されました。
「あまり暴れると沈んでいくと思って、とにかく救命胴衣を身に着けて、波も静かだったから、救助を待つ状態でした。クーラーボックスが浮き袋代わりになって、助かったのかな」(遊漁船の乗客)
事故を近くで目撃した漁船の乗組員は、直前の状況について――
Q.貨物船が回避する場合は?
「減速するか、かじを切るかですよね。両方がいいですけど。減速している雰囲気は無かったと思いますね」(事故を近くで目撃)
鳥羽海上保安部は、「新生丸」を操縦していた2等航海士の杉本波音容疑者(21)を業務上過失致死などの疑いで逮捕・送検しました。
調べに対し、杉本容疑者は容疑を認めているということです。
杉本容疑者が操縦の当番になったのは正午で、その約1時間後に事故が起きたということです。
また、国の運輸安全委員会の船舶事故調査官が22日から調査を始め、原因究明が本格化しています。