黎明期以来、数万本以上が制作されていると言われる日本のテレビドラマ。2025年現在も、1年のうちに放送されるドラマは100本程度に上り、その大半が放送後に配信・ソフト化されている。しかし、中には配信はおろかソフト化もされていない「幻の作品」も。そこで今回は、現在では決してお目にかかれない伝説のドラマを5本紹介する。第4回。(文・編集部)
出演:片岡鶴太郎、可愛かずみ、田代まさし、渡辺美奈代、山本陽一、古尾谷雅人、寺門ジモン
【作品内容】
海岸沿いの喫茶店「QUE」のマスター・圭介(片岡鶴太郎)は、店を手伝う女友達の徳子(可愛かずみ)や、隣に住む理恵(渡辺美奈代)のほか、店を訪れるマドンナと大人の恋に落ちていく。
【注目ポイント】
『オレたちひょうきん族』で人気を博した明石家さんまが主演を務めた恋愛ドラマ『男女7人夏物語』(1986)。トレンディドラマの元祖とも言われるこの作品は、主演の明石家さんまと大竹しのぶが後に実生活で結婚したことでも大きな話題を集めた。
さて、そんな本作には、「類似作」ともいうべき作品があることをご存知だろうか。『オレたちひょうきん族』と同じフジテレビのバラエティ第二制作部が制作した『季節はずれの海岸物語』だ。
主演はさんまとともに『オレたちひょうきん族』に出演していた片岡鶴太郎と可愛かずみ。物語は、片岡演じる海岸沿いの喫茶店「QUE」のマスターと、可愛演じる徳子、そして隣に住む理恵(渡辺美奈代)の恋物語を中心に展開し、毎回圭介の恋の相手として異なる「マドンナ」が登場することから、「現代版寅さん」として好評を博した。
しかし、本作は2000年までは頻繁に再放送が行われていたものの、それ以降は一切再放送が全くされずソフト化もされていない。いったいなぜなのか。
最大の理由は、圭介の同級生役で出演していた田代まさしの存在だろう。1980年に「シャネルズ」の一員として歌手デビューを果たした田代は、80年代中盤からバラエティ番組を席巻。「ダジャレの帝王」と呼ばれ人気を博した。
しかし、2000年に女性のスカートの中を盗撮した容疑で東京都迷惑防止条例違反で書類送検。さらに、2001年に覚せい剤所持で現行犯逮捕されて以降、復帰と逮捕を5度にわたって繰り返しており、2004年には懲役3年の実刑判決も受けている。
とはいえ、そんな田代も2024年10月に保護観察処分を終了し、12月には地上波テレビに復帰。2025年2月24日に放送された『国民が選ぶ!志村けんの爆笑ベストコント30』(フジテレビ系)では、田代が出演する往年のコントがモザイク無しで流され、SNSで大きな注目を集めた。
本作が地上波で再放送される日も近いのかもしれない。