2月14日の深夜、大阪・道頓堀で17歳の少年ら3人が刺され、うち1人が死亡した事件。発生から約10時間後、警察は岩崎龍我容疑者(21)を殺人容疑で緊急逮捕しました。岩崎容疑者と被害少年らは道頓堀にあるグリコの看板の下の遊歩道、いわゆる「グリ下」に出入りしていて、面識があったとみられています。事件発生時、現場では何が起きていたのか…。最新情報をまとめました。【写真を見る】逮捕された岩崎龍我容疑者(21)
事件が発生したのは14日午後11時56分ごろ。大阪・道頓堀近くのビルで、17歳の少年3人が刃物で刺されました。このうち、会社員の鎌田隆之亮さんが胸などを刺され死亡したほか、別の少年1人が意識不明の重体、もう1人が内臓を損傷するなど全治3週間の大けがをしました。
現場は御堂筋沿いの戎橋近く、観光客や若者で賑わう繁華街のど真ん中です。事件発生から約1時間半後の現場では、一帯に規制線が張られ、複数の担架が用意されるなど、消防隊員や警察官が出入りする緊迫した状況が続いていました。
3人を刺した男は現場から逃走していましたが、事件発生の約10時間後、警察は現場から約1.5km離れた浪速区内の路上で、無職の岩崎龍我容疑者(21)を殺人の疑いで緊急逮捕しました。
捜査関係者などによると、事件直前、岩崎容疑者が少年の知人である少女に対して迷惑行為(嫌がるような言動など)を行い、それを少年らが注意したことで口論に発展したとみられています。現時点のMBSの取材では、少女がけがをしたという情報は入っていません。
現場のビルの警備員は「モニターに7~8人が見えた。バーンという壁の音が聞こえて、これは完全にもめてるな、と」などと話していて、集団での揉め事に発展していた様子がうかがえます。
警察の調べに対し、岩崎容疑者は「殺意はありませんでした。初めはナイフで威嚇するつもりだったが、向かってきた男の胸付近を突き刺した」と供述しています。
容疑者は殺人容疑で逮捕されましたが、刑法における「殺人罪」は殺意をもって人を死亡させたときに成立するため、今後罪を立証する上で「殺意の有無」が大きな争点となる可能性があります。