大津市の保護司・新庄博志さん(当時60歳)が2024年に自宅で殺害された事件で、殺人罪などで起訴された無職飯塚紘平被告(36)の裁判員裁判の公判前整理手続きが13日、大津地裁で終了した。初公判は17日で、刑事責任能力と量刑が争点となる。
起訴状では、飯塚被告は保護観察中の24年5月24日、担当だった新庄さん方で面接中、ナイフとおので新庄さんの胸や首などを複数回突き刺したり、切りつけたりして殺害するなどしたとしている。
飯塚被告は19年6月に強盗事件で懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を受け、同7月から新庄さんが保護司として支援していた。
滋賀県警は24年6月、新庄さんに対する殺人容疑で被告を逮捕。大津地検は約5か月にわたり鑑定留置を行い、刑事責任能力があると判断し、24年11月に起訴した。昨年9月に地裁で非公開の公判前整理手続きが始まり、この日の第7回で終了した。
地裁の発表によると、公判は全5回で、被告側は刑事責任能力について争う。今月17日に初公判、18、19日に被告人質問などがあり、24日に結審予定。判決は3月2日に言い渡される。
公判関係者によると、検察側は完全責任能力を主張するという。
被告は23年以降、自身のX(旧ツイッター)に「保護って言葉はクセ者。保護観察とか~。全然保護しない」「殺人の自由を取り戻したい」などと投稿していた。初公判では、検察側が動機について、どう主張するかが注目される。
事件後の法務省の調査では約2割の保護司が活動への不安を示し、退任者も相次いだことから、同省が保護司の安全確保に向け、対策を進めている。