11歳息子を刺殺した受刑者と初面会…我が子の写真見せ語られた真意「誰でもよかった」 最後に交わした“アクリル板越しの約束”「現場で手を合わせ謝りたい」

2015年、和歌山・紀の川市で当時小学5年生の男の子が自宅近くで遊んでいたところ、刃物で刺され殺害されました。犯人は当時近くに住んでいた中村桜洲受刑者。【画像を見る】「なぜ殺害した?」受刑者が面会で語った真意とは事件から11年が経ち、今回、息子を亡くした父が受刑中の加害者と初めて面会することになりました。MBSの取材班は遺族・受刑者双方から取材許可を得て面会に同行。

 果たして、謝罪の言葉は聞かれたのか。そして2人は何を語ったのでしょうか?
和歌山県紀の川市に住む森田悦雄さん(77)。2015年2月5日、最愛の息子を亡くしました。

 (森田悦雄さん)「ほんまに悔しい思いをしてるやろって言って、いつも話をしてるんですけどね」

 当時小学5年生だった森田さんの次男・都史くんは、自宅近くの空き地で1人で遊んでいたところ、刃物で刺され殺害されました。刺された箇所は頭や肩など10か所以上にのぼりました。

 逮捕されたのは近所に住んでいた中村桜洲受刑者。中村受刑者は殺人罪などで懲役16年を言い渡され服役しています。

 (森田悦雄さん)「子どもの無念さをひしひしと感じていました。(受刑者は)本当の苦しみっていうのは、わかっていないやろうなと」

 事件から10年が過ぎても中村受刑者から謝罪はなく、民事裁判で認められた約4400万円の賠償についても支払われていません。
受刑者は今、何を思っているのか。森田さんは刑務所を介して受刑者に思いを伝える「心情伝達制度」を使って初めて気持ちを伝えました。その後、手紙でのやり取りが始まりました。

 【中村受刑者からの手紙】
 「お久しぶりです。自宅近くの空き地で森田都史くんを刺し殺してしまいました。どうしてこんなことをしてしまったのか考えています。ごめんなさい」

 手紙に書かれていたのは、鉛筆で書かれた「反省の弁」でした。
初めてインタビューに応えてくれた、都史くんの兄・蒼也さん(23)。当時中学1年生だった蒼也さんは、2歳違いの弟を突然失ったショックなどから、約1年にわたり学校へ通えませんでした。

 (都史くんの兄 蒼也さん)「今まで3人で暮らしていて、急に1人減って、一番明るい子がいなくなったのは、俺とお父さんにとっても、家の雰囲気が暗くなると」

 蒼也さんが願うのは、中村受刑者からの直接の謝罪です。

 (都史くんの兄 蒼也さん)「一番は口頭で謝ってほしい。文面でなくて自分の口で、都史に謝ってほしい」

 その思いは父親も同じです。去年11月、中村受刑者に手紙で面会を打診。すると数日後、「面会に来てください」と受刑者から返事が届きました。

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