出産した女児の遺体を自宅に放置したとして、神戸市北区の母親(24)が兵庫県警に死体遺棄容疑で逮捕された事件があり、母親から逮捕前に相談を受けていた熊本市の慈恵病院の蓮田健院長(59)が29日、県庁で記者会見を開いた。同病院は親が育てられない子どもを匿名で預かる「赤ちゃんポスト」を運営しており、蓮田院長は「逮捕の必要性はなかった」と県警に抗議した。【写真】慈恵病院の赤ちゃんポスト(熊本市で)
県警によると、母親は24~26日、自室に生後間もない女児の遺体をポリ袋に入れて遺棄したとして、27日に逮捕された。
蓮田院長によると、母親は25日朝、「24日午前に出産した。既に赤ちゃんは息をしておらず、気が動転し、時間が経過した」などと赤ちゃんポストの相談フォームに連絡。蓮田院長は計3回、母親と電話でやり取りし、熊本県警を通じて兵庫県警に情報提供した。
母親は蓮田院長の聞き取りに対し、「予期しない妊娠で周囲に相談できなかった。赤ちゃんの首にへその緒が巻いていた」と説明したという。蓮田院長は「事件性がないことを確認してもらうために警察に連絡した。母親を保護してほしいとの思いだった」と県警の対応を批判した。
県警は29日、司法解剖の結果、女児は出産時は生存しており、死因は窒息死と発表した。母親は現在、勾留中。県警は読売新聞の取材に、母親の逮捕について「法と証拠に基づいて適正に捜査をした」としている。