小説『BUTTER』イギリスでヒットのワケ 全世界累計150万部以上 海外で醸成される“日本小説”ブーム

『BUTTER』などで知られる作家の柚木麻子さんが、翻訳家のポリー・バートンさんとの対談イベントに登場。刊行当時と現在で評価が変わったという『BUTTER』について、またイギリスでなぜヒットしているのかなど、トークが繰り広げられました。【画像】作家・柚木麻子を取材 “性暴力撲滅” を原作者18人が訴えたワケ明かす
『BUTTER』は現在、38か国での翻訳出版が決定。日本国内では累計60万部を突破、2024年2月に刊行されたイギリス版(訳:ポリー・バートンさん/4th Estate)を含む海外版を含めると、全世界累計150万部以上(出版社発表)を記録しています。
今、海外でも評価されている日本の小説。2025年、王谷晶さんが『ババヤガの夜』で、日本人として初めて英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門を受賞。川上未映子さんの『黄色い家』は現在20か国以上での翻訳が進んでおり、今年3月には英米で翻訳発売されることが予定だということです。

また去年、『鬼平犯科帳』など時代小説シリーズで知られる池波正太郎さんの『剣客商売』が、イギリスの大手書店チェーンWaterstonesによる『The Best Books of 2025: Crime & Thrillers』に選出されました。

講演会では『BUTTER』がイギリスで評判となったことで柚木さんの生活に変化があったかという質問からスタート。柚木さんは「日本では何も変わらないので、やっぱりイギリスに行くと本当にびっくりします。普通に生活していて、電車の中で自分の本を読んでいる人に会うのって、1年に1回あるかないかだと思うんですけど、本当に読んでいる人がいるし、撮影とかしていると“『BUTTER』を書いた人”みたいに言われたり。津村記久子さんや、松田青子さん、村田沙耶香さん、川上未映子さんも、みんなそうだと思うんですけど、日本の女性作家を読むブームみたいなのがすでに土壌があって、(私は)それにうまく乗っかれたのかなと思っています」と回答しました。

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