佐藤伸一容疑者東京大学…異例の謝罪会見 医学部付属病院で相次ぐ“汚職”受け 総長“3つの問題点”指摘

28日、東京大学のトップが、異例の謝罪会見を行いました。医学部付属病院で相次いだ、現役の教授らによる汚職事件。背景には何があったのでしょうか?【画像】東大総長が会見で謝罪「ガバナンスに問題」 大学院教授が高級クラブなどで接待受けたとして逮捕
受験シーズンまっただ中。日本の“学問の最高峰”が揺れています。

28日午後5時過ぎ。謝罪会見の場に立ったのは、東京大学のトップ藤井輝夫総長。
東京大学 藤井輝夫総長
「教育研究機関として社会の信頼を著しく損ねることとなり、深く心よりお詫(わ)び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
「佐藤氏の行為は教職員に求められる倫理意識を著しく欠いたものであり、最も厳しい懲戒解雇という処分を行いました」

相次ぐ現役医師の汚職事件。その経緯が説明されました。
収賄の疑いで逮捕された“現役の医師”東京大学大学院の教授、佐藤伸一容疑者(62)。銀座の“高級クラブ”でシャンパンを持ち、ほほえむ姿も。

“みなし公務員”という立場にありながら、共同研究を行う「日本化粧品協会」に“高額接待”を要求。

警視庁によると、2023年から翌年にかけて高級クラブや性風俗店などで約30回にわたり、接待を受けた疑いがもたれています。その総額は、部下の分も含め少なくとも490万円。

接待の中身について、協会の理事は…。

贈賄の疑いで書類送検 日本化粧品協会 代表理事(去年5月)
「クラブに行っても手も握れないし、キスもできないとかっていう話をされたので、じゃ高級風俗とか…」

東京・吉原の約8万円のソープランドで繰り返し接待を受けていて、一緒に接待を受けた部下で特任准教授だった男も、収賄の疑いで書類送検されています。
また去年11月には、東大病院の整形外科の現役医師が、医療機器メーカーから賄賂を受けたとして逮捕され、その後起訴。「度重なる職員の逮捕は痛恨の極み」とコメントを発表し、病院長が27日付で引責辞任していました。

28日の会見で、大学側は佐藤容疑者の事案を把握したのは2024年9月と説明。

東京大学 藤井輝夫総長
「本事案を把握してから1年4か月の間、大学として十分な説明責任を果たすことをできていなかったことについては、深く反省しています。こうした行為を未然に防げなかった点、さらには佐藤氏がこのような不適切な行為を行っていたことに、早期に気づけなかった点では、本学のガバナンスに問題があったと認識しています」

大学が抱える3つの問題点を指摘しました。

東京大学 藤井輝夫総長
「1つ目は教職員の倫理意識が希薄だった。2つ目は社会連携講座等、民間資金を受け入れて行う諸活動の運営状況のチェックが十分に機能してなかった。3つ目は医学部、医学部付属病院における本件の発生を未然に防げず、周囲もそれに気づかないという組織風土です。組織風土を抜本的に見直して、風通しのよい組織へと生まれ変わるための改革策をとりまとめ、迅速に実行していく」

東京大学は再発防止に向け、組織改革などに不退転の決意で取り組むとコメントしています。

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