全国最大規模の違法スカウトグループ「ナチュラル」のトップの男が逮捕され、27日、潜伏していた奄美大島から羽田空港に移送されました。27日夜、『news zero』は、男が身柄を確保される様子を目撃した島の住民から話を聞くことができました。【画像】全国指名手配から2日後に“似た人物”情報提供 違法スカウトG「ナチュラル」トップを逮捕
鹿児島県の離島で逮捕された「トクリュウ」グループのトップ。27日夜、『news zero』が話を聞いたのは、その逮捕までの一部始終を目撃した島民です。
逮捕までの一部始終を目撃した島民
「パトカー止まって一瞬で(警察官が)ざーって入っていったので。容疑者を10人くらいで取り囲んでいるという形で。店内のレジ横の(イートイン)スペースで取り囲んでいるという形。(容疑者は)黙って抵抗することもなく、突っ立って下を向いているような感じ。(見えたのは)フードをかぶって後ろ姿だけで、体格はよかったです。あれだけ取り囲まれているので、どうしようもないって感じ」
逮捕劇から一夜明け、羽田空港に到着したのは、フードを目深にかぶる男。全国に指名手配されていた国内最大級の違法スカウトグループ「ナチュラル」の会長、小畑寛昭容疑者(40)です。
警視庁によりますと、小畑容疑者は2023年、東京・渋谷区でスカウト行為をするために暴力団組員に現金を手渡した疑いがもたれています。
1500人以上が在籍し、東京・歌舞伎町などを中心に“違法スカウト”を行っていたとみられる「ナチュラル」。
スカウトした女性を性風俗店などに紹介することで受け取っていたとみられる金額は年間およそ44億円にのぼり、その一部が暴力団にわたっていたとみられています。
一般企業のように役割分担が決まっていた「ナチュラル」。「スカウト」を担当する部署のほか、「経理課」や警察の対策をする「ウイルス課」という部署も存在。そのトップに君臨していたのが、小畑容疑者でした。
去年1月中旬、都内の自宅周辺で途絶えていた小畑容疑者の足取り。およそ1年たって逮捕に至りました。
転機となったのは、先週21日。警視庁は小畑容疑者を全国に公開手配したのです。そして、そのわずか2日後には「奄美大島に似た人物がいる」と匿名の情報提供が。
東京からおよそ1300キロ離れた鹿児島県の離島、奄美大島。警視庁はその日のうちに捜査員を派遣。そして26日夜、1人でいた小畑容疑者を発見し逮捕しました。
吉田悠貴記者「昨夜9時ごろ、コンビニで小畑容疑者が確保されたということです」
捜査関係者によりますと、発見時、手配写真とは異なり、髪を5センチほど伸ばし、黒縁の丸い眼鏡をかけていたといいます。
逮捕から一夜明けて、東京へと移送された小畑容疑者。関西など全国を転々とし、奄美大島には先月21日から潜伏生活をしていたとみられます。さらに、宿泊先のホテルは来月までのおよそ2か月にわたっておさえられていたといいます。
公開手配以降、警視庁には5日間で全国から30件以上の情報提供が寄せられました。
調べに対し、「今は何も話しません」と容疑を否認しているという小畑容疑者。国内最大規模の違法スカウトグループのトップを逮捕したことで、警視庁は今後、組織のさらなる実態解明を進める方針です。
(1月27日放送『news zero』より)