高級クラブなどで共同研究相手から約180万円相当の接待を受けたとして、東京大大学院教授で医師の佐藤伸一容疑者(62)(東京都文京区)が収賄容疑で逮捕された事件で、佐藤容疑者らが共同研究相手の「日本化粧品協会」代表理事の男性(52)から、ほかにも高級飲食店で計約90万円分の接待を受けていたことが捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は、佐藤容疑者が皮膚疾患に関する共同研究を統括する立場を利用し、接待で使う飲食店や日時を指定していたとみている。
佐藤容疑者は2023年3月~24年8月、大麻の合法成分「カンナビジオール(CBD)」などの皮膚疾患への効能について研究する「社会連携講座」の運営などで便宜を図った見返りに、代表理事から、性風俗店や高級クラブで計約180万円相当の接待を受けた疑いで24日に逮捕された。
同庁は実際の研究を主導した東大院元特任准教授の男性医師(46)についても、一緒に高額接待を受けた疑いがあるとして任意で事情を聞いている。
捜査関係者によると、佐藤容疑者と元特任准教授は、性風俗店や高級クラブでの接待の前後に、東京・西麻布のイタリア料理店や銀座の日本料理店、赤坂の中華料理店など、都内の飲食店を計約30回訪れており、代金の計約90万円は代表理事が支払っていたという。
代表理事はこうした飲食接待の場で、2人に対し、社会連携講座で実施する研究内容などの要望を伝えていたといい、同庁は代表理事からも任意で詳しい事情を聞いている。
事件を受けて東大の藤井輝夫学長は25日、「大変申し訳ない。再発防止のための組織改革などに、不退転の決意で取り組む」とのメッセージをホームページ上で公表した。