【ロサンゼルス=後藤香代】米連邦捜査局(FBI)は23日、スノーボードの元五輪カナダ代表、ライアン・ウエディング容疑者(44)をコカイン密輸と殺人の疑いで逮捕したと発表した。現役引退後、10年以上にわたりメキシコに潜伏しながら、麻薬密輸に関与していたという。
発表によると、2002年ソルトレークシティ冬季五輪に出場したウエディング容疑者は、メキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」の保護下で、コロンビアからメキシコ経由で米国やカナダにコカイン約60トンを密輸し、その過程で複数の殺人を指示した疑い。
FBIは1500万ドル(約24億円)の懸賞金をかけた最重要指名手配犯として行方を追っていた。AP通信によると、ウエディング容疑者は22日、メキシコの米国大使館に出頭した。
FBIのカシュ・パテル長官は23日の記者会見で、「彼は現代のエル・チャポだ」とメキシコの麻薬王をひきあいに成果を強調し、メキシコ政府の協力に謝意を示した。トランプ大統領は麻薬組織の撲滅に向け、メキシコへの軍事介入も辞さない構えを示しており、メキシコ政府は麻薬組織の摘発を強化している。