「年収億超えのエリートが闇落ち」 社員100人超が31億円詐取、スーパーエリートたちがなぜ?《プルデンシャル生命》が抱えた「危険すぎる構造」

外資系生命保険大手のプルデンシャル生命保険は、社員や元社員ら100人超が、およそ500人の顧客から総額31億円の金銭をだまし取るなどの不正行為を行っていたことに関し、1月23日午後に記者会見を開く。【写真】「愛をお預かりする」という、プルデンシャル生命・間原寛社長の“メッセージ”改めて、異例とも言える大規模な不正行為を生み出してしまった“根深い病巣”が浮かび上がってきたように思う。

■不祥事を生み出す「3つの階層」

 企業で不祥事が起きる階層には、大きく下記の3つが存在する。

1. 企業の体質や慣行によるもの
2. 経営者によるもの
3. 従業員個人によるもの
 3つ目の従業員個人が単独で起こした不祥事で、かつ企業側が把握できなかった事案では、問題を起こした従業員が逮捕されるなり、解雇されるなりすれば、収束することが多い。

 多数の社員を抱える企業では、企業の管理体制がいかにしっかりしていても、問題を起こす社員はどうしても出てきてしまう。

 今回のプルデンシャル生命の問題も、起きた現象だけを見ると、3つ目の個人による問題行為であるように見える。しかし、実際は1〜3までのすべての階層で問題があったと言える。
逆に言えば、だからこそ問題は根深く、ここまで大きな事態に発展してしまったのだろう。

 筆者自身、プルデンシャル生命に転職した人物を何人か知っており、営業も受けたことがある。ちなみに、その中の1人は、前職の同僚だ。筆者の知人は皆、日本の大企業の営業職から転職していた。彼らが不祥事に関わっていたとは思わないが、今回の件は、個人的にも他人事とは思えない事案だ。

 同社の営業担当は、「ライフプランナー」と呼ばれており、単に保険商品を売るのではなく、顧客の人生設計を支援する仕事をしている――と聞いていた。
また、「ライフプランナー」は優秀で、他の保険会社の営業からも一目置かれており、トップクラスの人は年収数千万円、あるいは億単位もありうるという話も耳にしていた。

 高い能力を活かして顧客のために尽しているはずの「エリート」が、顧客から大規模な詐取行為を行っていたことは衝撃であったが、その一方で納得できる部分も少なからずあった。

■「個人の不祥事」とは言えない

 保険外交員の仕事の特徴として、次の2点が挙げられる。

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