「地面師」か、司法書士ら男2人を逮捕…大阪・キタの住宅と土地登記を不正に書き換えた疑い

大阪・キタの住宅と土地の所有者の代理人らになりすまし、不正に登記を書き換えたとして、大阪府警は14日、司法書士の男(34)ら2人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
所有者の実際の代理人弁護士によると、この不動産は登記が書き換えられた後、第三者に売りに出されていたとみられる。司法書士の男らが所有者らになりすまして不動産を売買する「地面師」の手口で、金をだまし取ろうとしていた可能性がある。
他に逮捕されたのは、不動産会社「ネットラチェック」(解散、三重県桑名市)元代表の男(33)。捜査関係者によると、司法書士の男らは共謀。昨年1月頃、法務局に対し、大阪市北区の住宅と土地について、所有者の男性がネットラチェックに売却し、所有権が移転されたとする虚偽の申請をし、不正に登記した疑い。
登記簿などによると、土地は同区中津にあり、面積は約800平方メートル。一画に古い木造2階建て住宅2棟が並び、当時は所有者の男性が住んでいた。
男性の代理人弁護士などによると、司法書士の男は男性の代理人の司法書士を装っていた。男性は府警から「名義が書き換えられている恐れがある」と連絡を受け、事態を把握。男性には、土地の購入に関心を持った複数の不動産業者から「この土地は本当に売られているのか」と問い合わせがあったという。
男性は昨年3月、不動産会社元代表の男を相手取り、所有権移転登記の取り消しを求めて提訴。男性は元代表の男と面識はなかった。裁判所は同5月、登記の取り消しを命じた。男性は同9月、土地を別の不動産会社に売却した。
司法書士の男を巡っては、他にも大阪市内の2件の不動産で所有権の移転登記に関与したとみられ、移転先を被告とする民事訴訟が起こされていた。いずれも昨年、登記を元に戻すよう命じられるなどしていた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする