福岡市中央区の商業施設「ボス・イーゾ・フクオカ」周辺でアイドルグループ「HKT48」の運営会社の社員ら男女2人が相次いで刺された事件で、2人に対する殺人未遂容疑で逮捕、再逮捕された福岡県糸島市の無職の容疑者(30)について、福岡地検が事件当時の精神状態などを調べる鑑定留置を実施する方針を固めたことが関係者への取材で分かった。【写真】容疑者のSNSの投稿。HKT48のメンバーと遭遇したとの書き込みが残る(写真の一部を加工しています)地検が裁判所に請求し、来週にも開始される見通し。
捜査関係者によると、容疑者はHKT48のファンで、イーゾ・フクオカにある専用劇場でのイベントに年間100回以上、足を運ぶ常連だった。高級車を所有する一方で返済が滞るなど金銭的に困窮。「複数のメンバーを殺害し、自分も死のうと思っていた」などと供述しているという。
容疑者は事件から約9時間後、約12キロ離れた同県春日市の公衆電話から110番して関与をほのめかし、逮捕された。地検は一連の言動などから、捜査段階で精神鑑定を行う必要があると判断したとみられる。
事件は昨年12月14日午後5時ごろ発生。「みずほペイペイドーム」の関係者用駐車場付近で、HKT48の運営会社の男性社員(44)が胸付近を刃物で刺された。約1分後には隣接するイーゾ・フクオカのエスカレーターで、岡山県倉敷市から別のアイドルグループのコンサートを見に来ていたアルバイトの女性(27)が背中を刺された。2人とも重傷だった。