米ミネソタ州で移民当局職員が女性を射殺、トランプ氏は正当防衛強調

(ブルームバーグ): 米ミネソタ州ミネアポリスで7日、移民の取り締まりにあたっていた米移民・関税執行局(ICE)の職員が車内の女性を射殺した。市内への連邦職員派遣を巡り波紋が広がるとともに、トランプ政権が進める移民取り締まり強化への政治的分断が一段と鮮明になっている。
連邦当局によると、発砲は広範な移民取り締まりの一環として特定の対象に絞った対策を実施している際に発生した。ミネアポリス市警のブライアン・オハラ本部長によると、被害者は白人の中年女性とみられ、連邦職員の派遣に抗議して住宅街の道路をふさぐように停車していた。法執行機関の対象だったことを示す兆候はないという。
オハラ氏は「米国のどの専門的な法執行機関でも、武器を持たない人物が乗る車両への発砲が極めて重大な懸念事項であるのは明らかだと認めるだろう」と指摘。一方で、発砲を巡る状況を全て把握しているわけではないとし、場合によってはそうした対応が正当化されることもあるとした。
国土安全保障省(DHS)のトリシア・マクラフリン報道官は、正当防衛で発砲したと説明した。連邦職員は12月上旬に移民対策でミネアポリス周辺に派遣された。トランプ政権は今週、今回の取り組みには最大2000人の連邦職員が関与し、すでに少なくとも1000人の逮捕につながっていると述べた。
X(旧ツイッター)に投稿された動画には、道路の一部をふさいでいたホンダ車に連邦職員2人が近づく様子が映されている。職員の1人がドアを開けようとすると、ホンダ車はわずかに後退。直後に3人目の職員が車両の前方に現れ、車が方向転換して前進し始めたところで運転していた女性に向けて発砲した。車はそのまま前進し、衝突して停止した。
トランプ大統領はこの動画について「見るに堪えないものだ」とした上で、車を運転していた女性が抵抗したと非難し、女性が車で職員を「暴力的かつ故意に、悪意をもって」ひこうとしたため、職員は自己防衛で発砲したようだとSNSに投稿した。

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