2025年、名古屋市で1999年に主婦が殺害された事件が26年経って容疑者が逮捕され、いわゆる「未解決事件」が注目された。
神戸市では2003年に須磨区で起きた、寺田和子さん(当時44歳)が殺害された事件がいまも未解決のままだ。
寺田さんの夫は毎年、事件現場近くの妙法寺駅に立って、情報提供を呼び掛けている。
2025年は事件が起きた時間に合わせて、2月21日の午後10時ごろ、冷え込む中でチラシを配った。
まもなく事件から23年、情報提供は兵庫県須磨警察署078-731-0110で受け付けている。
「情報提供をお願いします」。
神戸市須磨区の神戸市営地下鉄・妙法寺駅。
23年前のこの日、命を奪われた妻のために、寺田さんの夫は警察官たちと共に帰宅途中の人たちに声をかけ、情報提供を求めるチラシを手渡した。
【被害者・寺田和子さんの夫】「当時の気持ちとか場面っていうのはすぐ思い浮かべますし、悔しい気持ちというのは、未だに変わっていない。
まだ怒りが治まっていないっていうのを毎年、毎年、改めて確認するという、そういった作業になっているような気がします。
今年も当時の怒りというか、憤りを思い出しています。いつまでたっても忘れることはできないのかなという、そういう気持ちを改めて感じました」
2003年2月21日午後10時45分頃、パートから帰宅途中だった寺田和子さんが、妙法寺駅を出て自宅に向かっているところで、何者かに太ももを刃物で刺されて殺害された。
寺田さんが持っていたかばんや財布はなくなっており、壊れた携帯電話が現場に残されていたという。
警察は強盗殺人事件として捜査しているが、証拠に乏しく、これまでに延べ6万1000人の捜査員が投入されたものの、いまも犯人逮捕には至っていない。
事件で突然妻を亡くし、必死に2人の子供を育てた。
一緒に暮らした時間と命を奪われてからの時間はほぼ同じになってしまった。
【寺田さんの夫】「付き合って、一緒に生活してほぼ20数年だった。それと同じだけのときが過ぎてしまっているわけです。
楽しかったことしか覚えてないというか、思い出せないっていうか。子供と一緒に遊びに行ったっていうようなこととか、そういったことは思い出すんですけれども、そういったことしか思い出せないというか…」