「彼女を愛していた」“美しい人妻”に誘惑され夫を殺害…禁断の愛に溺れた『15歳少年の末路』(海外の凶悪事件・平成2年)

「彼女を深く愛していた」──その歪んだ恋心が、15歳の少年を殺人者に変えた。美しすぎる高校教師に誘惑され、不倫関係に溺れた少年は、彼女の一言で夫殺しを決意する。平成2年に起きた事件のはじまりを、文庫『 世界の殺人カップル 』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全3回の1回目/ 続きを読む )【セクシーすぎる】生徒に「下着写真」を送ったことも…15歳少年を誘惑して夫殺害に成功した『インモラルな女教師』【シワが目立つ「現在の姿」も】◆◆◆
1995年、「誘う女」という映画が公開された。天気番組の女性キャスターが自分の夢に理解を示さない夫を邪魔に感じ、ウブな高校生を色仕掛けで誘惑したうえで殺害を指示、実行するサスペンススリラーだ。ニコール・キッドマンがその大胆な演技でゴールデングローブ賞(主演女優賞)を受賞した同作は、実際の出来事に基づいている。

 1990年に高校教師のパメラ・スマートが、自分に夢中な男子高校生ビリー・フリンに指示し、結婚生活1年も経たない夫のグレッグを殺させたスキャンダラスな事件。本件は全米の注目を集め、裁判がテレビで生中継されるほどだった。

 1990年5月1日夜、ニューハンプシャー州デリーの住宅で女性の絶叫が響き渡った。近隣住民からの通報を受けた警察が現場に駆けつけると、そこには頭を銃弾で撃ち抜かれた家の主、グレッグ・スマート(当時24歳)の姿が。

 その傍らで、妻パメラ(同22歳)が夫の遺体に泣きすがっていた。2人は翌週に結婚1周年を迎えるはずだった新婚夫婦。突然、襲った悲劇は大いに周囲の同情を買った。
警察が捜査を始めると、金品が盗まれていることが判明。家具を運び出そうとした形跡もあったことから、事件は強盗殺人の色が濃くなる。

 また、グレッグの所持品から大麻が見つかったため、麻薬密売人との間でトラブルがあった可能性も視野に入れ捜査が行われた。
進展のないまま1ヶ月以上が過ぎた同年6月10日、1人の男性が警察を訪れ、衝撃的な発言を行う。なんでも、息子のバンスと友人が、自分が所有する38口径の銃を持ち出しグレッグを殺害したのだという。男性は涙ながらに謝罪し凶器の銃を差し出した。結果、バンス・ラタイム(同15歳)、ビリー・フリン(同15歳)、パトリック・ランドル(同15歳)が逮捕される。

 3人は共に地元のウィナカネット高校に通う同級生で、被害者の妻パメラは同高校の教師だった。その後、疑惑の目は彼女に向けられる。というのも、パメラは事件の2日後にテレビのワイドショー番組に出演。派手な衣装に完璧なメイク姿で、夫を亡くした心境を異常なほど饒舌に語っていた。警察内部では、伴侶を殺され悲しんでいるようには見えないその姿に疑念を持つ者もいた。

 当初はあくまで推測に過ぎなかったが、彼女が犯人たちの通う高校の教師とわかっては話が違う。警察は主犯のビリーを徹底的に追及したものの、彼はパメラの関与を一切認めなかった。それもそのはず、ビリーはパメラと不倫関係にあり、彼女を深く愛していたからだ。

「いつも、あなたのことを考えているの」“性的なご褒美”で15歳少年をマインドコントロール…夫殺害に成功した22歳女教師の『ヤバすぎる洗脳手法』(海外の凶悪事件・平成2年) へ続く

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