【ニューデリー=青木佐知子】1991年にバングラデシュで初の女性首相となったカレダ・ジア元首相が30日、首都ダッカの病院で死去した。80歳だった。バングラデシュ民族主義党(BNP)が発表した。死因は明らかにされていないが、肝硬変や心臓疾患などの治療を続けていた。
ジア氏は、夫でBNPを創設したジアウル・ラーマン元大統領が暗殺された後に政界入りし、84年にBNP党首となった。強権的な政権下で何度も逮捕されながら民主化運動を展開し、議院内閣制の導入を働きかけた。91~96年と2001~06年に首相を務めた。
シェイク・ハシナ前首相とは長年対立した。ハシナ氏が昨年の政変でインドに事実上亡命し、ジア氏の長男タリク・ラーマン氏が今月、亡命先の英国から約17年ぶりに帰国した。BNPは来年の総選挙で躍進が見込まれ、ラーマン氏は次期首相の有力候補とされる。