使用すると手足のしびれや意識障害などを引き起こし、まるで「ゾンビ」のような動きをする違法薬物の日本での拡大が懸念されています。東京でも先週、密輸の疑いで初の逮捕者が出ています。【画像】「ゾンビたばこ」エトミデート所持か 都内初の逮捕者-警視庁
日本時間の16日朝、アメリカのトランプ大統領が署名したのは、合成麻薬「フェンタニル」を“大量破壊兵器”に指定するという大統領令。
トランプ大統領
「いかなる爆弾もこれ(フェンタニル)ほどの威力はない」
麻薬を大量破壊兵器に指定するのは、極めて異例の措置です。
医療用の鎮痛薬「フェンタニル」。
アメリカではその“密造品”が出回り、過剰摂取により去年1年間で推定4万8000人以上が死亡。18歳から45歳の死因の1位となっているのです。
アメリカでは各地に、もうろうとした状態の「フェンタニル」使用者が集まる通称“ゾンビ・タウン”があるといいます。
実は“ゾンビ”のような姿は、日本国内でも…。
沖縄県那覇市。
繁華街で働く人
「たまにふらふらしてるのいるよ。カチンコチンにかたまっちゃう。ぶっ倒れる。硬直してバタンって」
フェンタニルとは別の違法薬物「エトミデート」。国内では未承認の医薬品成分で、電子たばこで吸引する、通称“ゾンビたばこ”です。
中国のSNSに投稿された“ゾンビたばこ”を使用したとみられる人の映像。車道をふらふらと歩く人が映っていました。
沖縄県によると“ゾンビたばこ”は、手足のしびれや意識障害などを引き起こすといい、海外では関連が疑われる死亡事例も複数報告されています。
日本国内では今年5月、所持や使用などを禁止する指定薬物に追加されました。
沖縄では、大声で叫びながら暴れていた19歳の男が“ゾンビたばこ”の所持で逮捕されるなど、当初、沖縄県内で乱用が確認されていましたが、7月にインドから成田空港に販売目的で“ゾンビたばこ”を密輸したとして、男3人が逮捕されました。
捜査関係者によると、このグループが密輸した“ゾンビたばこ”は、東京・秋葉原のコインロッカーを経由して首都圏で販売される予定だったとみられています。
そして、ついに都内で逮捕者が…。
記者
「今年8月、東京・渋谷区の路上で“ゾンビたばこ”を所持したとして28歳の男が逮捕されました」
捜査関係者によると、28歳の男は渋谷区の路上にとめた車の中で“ゾンビたばこ”を所持していた疑いが持たれています。