カナダの元スノーボード五輪選手、FBIの最重要指名手配犯に

(CNN) カナダ代表として2002年ソルトレークシティー冬季オリンピックのスノーボード・パラレル・ジャイアントスラロームで世界24位に輝いた経歴を持つライアン・ウェディング被告は、それから20年以上を経て、別の注目すべき集団に属している。米連邦捜査局(FBI)の最重要指名手配犯10人に名を連ねているのだ。

FBIのパテル長官は先月、悪名高い麻薬王を引き合いに「ライアン・ウェディング被告は現代版パブロ・エスコバルであり、現代版『エル・チャポ』グスマンだ」と語った。

ウェディング被告の居所は、麻薬組織シナロア・カルテルの保護下にあるメキシコのどこかと考えられている。現在、国際的な捜査の対象となっており、コカイン密売、マネーロンダリング(資金洗浄)、「ジャイアントスラローム作戦」と名付けられた複数の殺人事件をめぐる罪で1500万ドル(約23億円)の懸賞金がかけられている。
1981年、カナダ・オンタリオ州サンダーベイで生まれたウェディング被告は、スキー一家に育った。トロント・ライフ紙によると、祖父母は近隣のスキー場を所有し、おじのクレイグ・スピース氏はカナダ女子スキー代表チームのコーチを務めていた。

ウェディング被告はスノーボードの才能を発揮し、15歳でカナダ代表チーム入り。97年から2002年にかけてイタリア、フランス、チリ、オーストリア、日本など世界各地の大会に出場した。

カナダの元スキーチャンピオン、ボビー・アリソン氏は09年のローリングストーン誌のインタビューで「彼には恐怖心がなかった」と語っている。「多くの子どもたちは『速く滑りたい』と言うが、本当は速く滑りたいとは思っていない。転倒を少しばかり恐れて、ためらってしまうからだ。でもライアンにはそれがなかった」

ウェディング被告は02年のオリンピックに出場してからまもなく競技から身を引いた。
ローリングストーン誌によると、スポーツ選手としてのキャリアを終えた後、ウェディング被告はサイモンフレーザー大学に入学し、バンクーバーに移住。クラブの用心棒として働くうちに麻薬の世界に足を踏み入れたという。

訴状によると、08年6月にウェディング被告は他の2人とともに逮捕され、コカインを販売する目的で共謀・所持した罪で起訴された。

共犯とされた2人は有罪を認めたが、ウェディング被告は裁判に持ち込んだ。09年11月に有罪を言い渡され、10年に禁錮4年の量刑が下った。

受刑者記録によると、11年12月に釈放されている。

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