東京都足立区梅島の国道で盗難車が暴走して11人が死傷した事故で、車の窃盗容疑で逮捕された同区の職業不詳の男(37)が警視庁の調べに、パトカーから停止を求められたので逃げたという趣旨の説明をしていることが捜査関係者への取材でわかった。同庁は、男がパトカーの追跡から逃れるために車を暴走させたとみている。
事故は先月24日昼に発生。車は赤信号を無視して横断歩道でフィリピン国籍の会社員女性(28)をはねた後、歩道を暴走して歩行者をはねるなどし、会社員女性と無職男性(81)が死亡、9人が重軽傷を負った。
車は近くの自動車販売店から盗まれたもので、約400メートルにわたってパトカーの追跡を受けていた。
捜査関係者によると、車は停止の呼びかけに応じずに逃走。現場の交差点の手前で、赤信号で停止していた車を追い越した後、急加速して時速約70キロで横断歩道に突っ込んだという。
男は調べに「人にぶつけてしまい、車をそのままにして自宅に帰った」と供述している。男は精神疾患を抱えており、同庁が刑事責任能力の有無を慎重に調べている。