【ソウル=藤原聖大】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の不正疑惑を捜査する韓国の特別検察官は23日、韓鶴子(ハンハクチャ)総裁を請託禁止法違反容疑などで逮捕した。特検は、韓氏が尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領の妻や側近に金品を渡して旧統一教会への便宜などを依頼したとみている。
韓氏は元幹部と共謀し、2022年4~7月、尹氏の妻、金建希(キムゴンヒ)氏にブランドバッグなどを贈り、教団の事業に便宜を図るよう依頼したほか、22年1月には尹氏の最側近で保守系政党「国民の力」の国会議員、権性東(クォンソンドン)氏に約1060万円相当を渡して教団への支援を要請した疑いがある。
ソウル中央地裁は特検の逮捕状請求を受け、22日から逮捕状発付の可否を判断する令状審査を開き、証拠隠滅の恐れがあると判断した。韓国・聯合ニュースによると、韓氏は地裁の令状審査で「政治に関心がない」と強調し、容疑をおおむね否認したという。
旧統一教会は23日、「裁判所の判断を謙虚に受け止める」との声明を出した。
旧統一教会は1954年に韓国で設立された。日本では64年に宗教法人の認証を受けたが、文部科学省が23年10月に宗教法人法に基づく解散命令を請求し、その是非について東京高裁で審理が続いている。