ジンの世界は面白い! 今をときめく実力派のジャパニーズクラフトジン5選

クラフトジンのブームは今なお続き、新しい商品が次々と生み出されている。そこで今回は、日本初のジントニック専門店「Antonic(アントニック)」代表の武田さんに、今注目の日本のクラフトジンを厳選して紹介してもらった。海外のクラフトジンにも注目! おすすめ5選
世界で10位以内に入る販売数量を誇り(2024年は5位)、日本を代表するクラフトジンとして世界中で高い評価を受けている。原酒も、ジュニパーベリー以外のボタニカルも、和のものを積極的に採用。ベースにライススピリッツ、ボタニカルに桜、柚子、煎茶、山椒など6種類の和素材が使われており、六角形のボトルの各面にはその和素材のレリーフがあしらわれている。

「和素材のバランスが素晴らしいクラフトジンです。それを可能としているのがサントリーの高い技術力。特にそれを感じられるのが、2024年に季節の限定商品として初めて発売された『SAKURA BLOOM EDITION』です。

六は、ボタニカルに上述の6種類の和素材を中心として使うのがコンセプト――つまり『SAKURA BLOOM EDITION』もスタンダードな六と同じボタニカルの構成になります。にもかかわらず、なんと桜の香りが確かにするのです。それも、人工的な香りでもなくあの繊細でふわっとした自然な桜の香りが…。実は、桜はジンの造り手が思い浮かびやすいボタニカルなのですが、その香りを再現できずトンカ豆や桜餅のような香りにすることも多々あるのです。

六はボタニカルごとに別々で蒸留したものを絶妙にブレンドすることで1つのジンに仕上げるスタイルで、『SAKURA BLOOM EDITION』はブレンドの比率を変えることで桜の香りを引き出しています。全ての香りを完璧に分析しているからこそ成せる技でしょう。例えば今後、柚子の香りを引き上げた六も出てくるかもしれません」
リゾート地として発展しつつあり、オーストラリア人やニュージーランド人を中心とした外国人観光客でにぎわうとともに移住者も多いという野沢温泉。ここ野沢温泉蒸留所も日本人だけでなくオーストラリア人も加わった、6名からなるチームによって立ち上げられた。2022年にリリースされて以来、世界的な酒類コンペティション 「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」で数々の受賞を果たしている。

ボタニカルにはジュニパーベリーの他に、地元産の黒文字や杉、山椒といった植物を採用。そして、やわらかな湧き水を使って蒸留している。まるで日本の森の中を思わせる独自の香りが特徴だ。

「和の香りというと日本酒や焼酎は和食を連想させるのですが、こちらは和の材木や日本の森林の香りがします。ジュニパーベリーはヒノキ科の植物なのでもともとウッディな香りがあるのですが、野沢温泉蒸留所のジンは和のウッディな香りがあり、柑橘とのバランスもとれていて『ジャパニーズクラフトジン』の理想形と言えます。

飲めばその美味しさがすぐに伝わると思います。今までのジャパニーズクラフトジンと違うことを感じられるでしょう」

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