盗まれた電線ケーブルを買い取ったなどとして金属買い取り業者の工場責任者ら2人が逮捕・起訴された事件で、工場責任者の中国籍の男を違法に働かせたとして金属買い取り業者の社長が逮捕されました。【画像】金属盗対策をさらに強化へ 電線、側溝の蓋、室外機の買取時、店側の本人確認厳格化の方針固める 警察庁捜査関係者によりますと、入管法違反(不法就労助長)の疑いで神奈川県警に逮捕されたのは、千葉県の金属買い取り業者「ナンセイスチール」の社長で中国籍の劉国利容疑者(59)です。
劉容疑者は2023年4月から今年7月までの間、神奈川県にある「ナンセイスチール」相模原工場の責任者で中国籍のソン・イー被告について、本来の在留資格である「特定技能」では認められていないにも関わらず、金属買い取りの業務をさせ違法に働かせた疑いがもたれています。
この事件をめぐっては、盗まれた電線ケーブルと知りながら買い取ったなどとしてソン被告ら2人が逮捕・起訴されたほか、先月には神奈川県警が千葉県にある「ナンセイスチール」の本社に入管法違反の疑いで家宅捜索をしていました。
その後、押収された資料などをもとに捜査したところ、劉容疑者がこれまでの任意の事情聴取で会社の業務全般を担っている旨の話をしていること▼工場責任者であるソン被告が逮捕後の調べで、会社の指示に従って金属買い取りの業務に関与していたと供述していること▼社長である劉容疑者が、ソン被告の本来の在留資格や、その在留資格では“建設関連”の業務のみが認められるということ──を知っていたとみられることなどがわかったということです。
また社長室からは、ソン被告が実際にやっていた仕事内容とは異なる内容が書かれた、国への提出書類も見つかったということです。
こうしたことから、社長である劉容疑者をはじめ会社ぐるみで、従業員の在留資格で認められた業務とは異なると認識しながら、従業員らに金属の買い取り業務を違法にさせていた疑いがあると判断したとみられます。
また捜査関係者によりますと、神奈川県警は18日にも法人としての「ナンセイスチール」を入管法違反の疑いで書類送検する方針だということで、実態解明をさらに進めることにしています。